ヒーロー科と結界師3 (ページ16)

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21話利守の友達ページ16

「聞いたことない事務所だが、知ってるか？」

『いや、まぁはい…』

知らないわけではないけど、まぁ、申し込んだのは絶対兄貴だよな…

『なんだ、嫌がらせか!!?』

「知らねェよ。それと、ヒーロー名も考えとけよ」

.

苔の掃除も終わり、なんとか1日を乗り切った

「あ」

『？』

「お姉ちゃん!!」

『あれ、利守。今帰りなの？』

「うん！」

『なに食べてるの？』

「駄菓子だよ。お姉ちゃんもいる？」

『あれ、くれるの？』

「良兄にも買ってきたから」

『ありがと。じゃあ、お返しにクッキーね』

「わあ、ありがとう!!」

利守に駄菓子をもらうと、後ろから男の子2人組が来た

「トショ、お前の姉ちゃん？」

「うん」

『お友達？それ、買い食い？』

小学生で買い食いなんて、かわいいね

「お姉ちゃん、今日は大丈夫なの？」

『さぁね。早く帰ろう、良守がなんかしてるかもしれないし』

「うん」

家の引き戸を開け、中に入る

「すげえ！オイ、犬いないぞ、犬!!」

「斑尾は昼はあんまり…」

「お、蔵がある!! お宝探そうぜ！」

「ちょっと何しに来たの!?
ちゃんと大人しくしてないと、うちの怖いお姉ちゃんが怒るよ！」

『え、私？』

よくわかんないけど、笑っといた

「おう利守、おかえりーーー」

『良守』

「なんだ友達か？いらっしゃい！
なぁ、じじいも父さんもいないんだけど…」

『あんたねぇ、聞いてなかったの？
父さんは新しい小説の打ち合わせで東京行って、おじいちゃんは老人会の集まりで遅くなるんだよ』

「えーーー、そうなんだ」

『もう、何度も言ったでしょ！』

「んじゃ、夕飯は？」

『父さんが、戸棚にメモ残してるってさ』

「とにかく良兄、僕らこれから勉強するから邪魔しないでよね」

そう言って家に入る利守たち

『ケーキ作ったら言ってね、食べに行くから』

「おう」

ー1時間後ー

『ふぅ…何とかできた…』

1日遅れた分を取り戻そうとすると、疲れもんだなぁ

そろそろ良守がケーキ焼いた頃だろうなぁ

行ってみようかな

ｺﾝｺﾝ