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良守side
ウロ様の寝床をなんとか修復してやった
「おう、こんなもんでどう…」
ウロ様が中に入ってきた途端、体が何かに飲まれるような感覚になった
「ようやった、小童！
だが、終わったら早う帰れ。ここは人間の精神力ではよう保たんぞ」
わかった
この結界は神が中に入ることで完成するんだ
これが…神の領域!?
「ぐっ！」
飲まれる
「小童！気をしっかり持て！地上に戻ることだけ考えろ！早う行け、ウロ様が眠りにつけば今きた穴も塞がるぞ」
俺は、服の裾をまくって自分で書いた文字、守香が書いてくれた文字を見る
「いや…まだだ…あいつには、まだ聞きたことがある!!」
俺が、ここにいちゃいけないのはわかる
これが神の領域
何一つ入り込む余地のない完璧の場所
だが、あいつには聞かなきゃいけないことがある!!
「ウロ様！眠る前に少し質問に答えてくれ!!」
「あっ！」
「あんたの言ってた「森」ってなんだ!? 烏森のことか？
じゃ、烏森の殿様ってなんだ!?
森に来た「人間」って誰だ!? 答えろ!!」
俺の質問に一切答えないウロ様
ついに、ぐらりと体が揺れる
「早う帰れ、小童！
ここは人間が長くいられるところじゃない!!
そろそろ地上への穴が塞がるぞ！」
「うるせえ、わかってる…。わかるさ、全身でいやというほど…結界師だからな…
俺はここにとっちゃ異物だ…。この世界の全てが俺を拒絶してる
だが、俺がこの間は
違うか？さあ、答えろ!!」
「小童！無理を言うな、早くしないとそろそろお前も…消されるぞ」
そん、な
“よーしもり!!”
“ホラ、お姉ちゃんがついてるからさ”
「ごめんウロ様…でも俺…俺…どうしても守りたい人、2人がいて…知りたいんだ…お願い答えて…」
「人間…森をくれと言って泣いた…悲しいのぅ…」
泣いた？
「小童ァ！もう戻れるかどうかは貴様次第だ！
地上のことだけ考えろ!!」
ここ、こんなに暗かったっけ？
豆蔵に投げ出されながらいると、植物が追いかけてくる
穴に放り出される
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年10月14日 17時
