ヒーロー科と結界師2 (ページ5)

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「時音ーーーー!!」

放課後ではまたなんか揉めてたけど、それを無視して帰って今は夜の仕事

「なんか異常あったかー？」

「別にー。今、白尾が裏の方見て回ってるけど…」

「？」

(なんか変…)

返し方と言うかなんと言うか

「おい斑尾、お前も見回ってこいよ」

「えーーーー。なんでさ」

「だからこう、手分けしてさ…」

「なんか起こってからでいいじゃないの
あたしの鼻ですぐ見つけてやるからさァ」

『………………。そうか…白尾はいいなぁ、優秀で』

優秀で、を強調すると斑尾はその気になった

「ちょっと!! あんな青い犬にあたしの何が劣るって言うのさ!!
待ってな！異変の兆しからカケラから何から、全部見つけてきてやるよ!!」

『ってことで、金狼もお願いね』

「はいはい」

2匹で見回りに行ってくれると、私と良守は時音ちゃんが座っている場所へ行った

ストン、と隣に座る

「あ、あのさ…今日、いいもの持ってきたんだ。
今、俺…チョコレートケーキにハマっててさ、まだ試作なんだけど…」

「あんた、まだお菓子の城とか言ってんの？」

「な、なんだよ、いいだろ！」

「別にいいけど…」

『私、試作のチョコレートケーキ食べさせてもらったけどすっごく美味しかったよ？』

「…それでさ、結構うまくできたから、コレ…一緒に食べ…」

ﾋﾟｷｰﾝ

「来たね」

(くそっ！)

(ドンマイ…)

こればっかりは私でもフォローできない

「まだ臭いは残ってるけど、邪気がすぐ消えた。もう外に逃げてるかもねェ」

「侵入はこの辺りからだな」

ﾊﾟｷ

「キャーーーー!!」

ｽﾞｻﾞｰﾝ

「え？夜未さん!?」

『え？』

着物服の女の人が、木から落ちてきた

「わーーーーー!! 違う！違うのよ!!
実地調査こ対象が実はこの土地で、こそこそ嗅ぎ回ってたなんてことは絶対にないのよ!!」

「…知り合いかよ」

『変な人』

「うん…。裏会の紹介で今、うちでお世話してる人…」

「じゃあさっきの異変って、この人が…？」

「あ、そうそうごめんなさい！
それは私の能力が…。あわわ、嘘よ！
そんな術者が能力を自ら明かすなんて失態ありえませんわ!!」

(この人、アホなのかな…)