ヒーロー科と結界師2 (ページ39)

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「結界の中で燃やせば校舎も大丈夫だし。
で、アレできねーかな。なんかで見たんだけど…なんて言うんだっけ、えーと、バ、バ…」

『“––––––––––––”』

「それだ!!」

「バカだねぇ。できるの？そんなこと」

「ああ、できるさ」

『私と良守がいるんだ、できるさ』

自信満々の笑顔でいえば、時音ちゃんは手伝ってくれると言う

『よっし、良守』

「おうよ！」

森の外で結界を張るのに、良守の指に自分の指を重ねる

2人「ぐっ…ぐぐぐぐんぐ…ぐっ、結ゥゥゥゥゥゥ!!」

「もっと安定させないと危ないよ」

「うるせぇ、話しかけんな!!」

“いい、良守、守香。あんたらの作戦はあんたらの結界にかかってる
他はあたしが引き受けるから、とにかく結界に集中すること
森の中心部にはあらかじめ火を放っておく…火が結界の中の酸素を使い尽くした頃…それを見計らってあたしが…”

「2人とも！いける!?」

2人「よし！来い!!」

“結界の上部に…穴を開ける!!
中でくすぶっていた火は、穴から酸素を得て急激に燃焼…爆発する!!”

大きな爆発音で森がどんどん焼いていく

「山は越えた！でも気ィ抜くんじゃないよ!!」

「あっ！何やってる、集中しな！あんたらが言い出したことだろ!!」

「くっ！」

『バカッ！』

「力入れすぎだよ!!」

グニグニと揺れ出した結界

「天穴！」

吸い出した時音ちゃんの天穴に慌てて私たちも天穴を使う

「……どうにか木の成長は止まったようだけど……。これを片付けるのは…大変そうね…
熱風で余計な被害も出たし…応援呼ぶよ！
今度は文句言わせないからね」

言える立場じゃないし

「バカタレがぁ!! 何をどうしたらこうなるんじゃーーーー!!」

「うっせーー!! こうするしかなかったんだっつーーーの!!」

「本当にメチャクチャだな、お前たちは…」

「む」

「そんなやり方が、いつまでうまくいくのかな…？」

そう言い残して片付けに行く兄貴

「よいか、良守、守香。自覚がないようじゃから言っておく
こんな無茶を続けていれば、いつか周りに甚大な被害を及ぼす
そこのところ、よっく考えておけ！」