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「準備完了!! 出でよ!! 最強の式神達!!」
と、出てきたのはバラを持ってキラキラとした小さな式神
『何このデザイン』
「かっこいいだろ」
『あ、うん』
こいつのかっこいいの基準がよくわからない
「台所の隅々を走り回り、奴を新聞紙の上へ追い込め！」
たかたかたと走っていく式神
私は出入口になる戸を閉め、こちらに回ってきたときのために構えた
「来たぞ!!」
『よっし!!』
新聞紙の上に出てきた奴を、良守が結界で囲った
「よし」
『あとは新聞紙巻いて、家で始末しよう』
「そうだな」
『裏口から出よ。玄関は2人がいるから』
「おう」
『じゃあ、靴持ってくるね』
ドアを開けて玄関へ向かい、2人に奴の説明をすれば安心しきったように床に座り込んでいた
『じゃあ、奴の始末は私たちの家でしますから、安心してくださいね』
「守香、ありがとう」
『いいって。じゃあ、裏口使いますね』
裏口から出て、高い塀を乗り越える
「よし、じゃあ滅するぞ」
『うん』
ボシュッと小さな爆発が起こると、新聞紙はペタンコになった
「あとはこれを丸めて袋に入れてゴミ箱だな」
『うん』
持っていた袋を広げて新聞紙を入れる
「守香はゴキブリ平気だったか？」
『まさか』
「え!?」
『苦手だし、見たくもないよ』
「え、じゃあなんで」
『………時音ちゃんが困ってるなら、頑張れる』
袋をキュッと縛り上げ、私は家に入った
「あれ、守香。その袋何？」
『あぁ、ゴキブリの残骸』
「え!?」
『時音ちゃん家に出て、それを捕まえて今さっき庭で始末してきたの』
「そうだったんだ…。じゃあ、父さんが後するから守香はもう休みなよ」
『ありがとう』
そういえば
(あの袋、破れかけてたような…)
ーキッチンー
「おや、修史さん」
「あ、お義父さん」
「どうしたんじゃ、それは」
「あぁ、お隣さんの残骸を」
「ん？」
ｻｯ…
「ぬぉっ!? ぬぉおおおおおおおお!?」
この時、破れかけてた袋から残骸が出てきて、老人の断末魔の叫びが響き渡った
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月28日 21時
