ヒーロー科と結界師2 (ページ24)

今日:3 hit、昨日:40 hit、合計:174,525 hit

12-5 ページ24

ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙ

『く…』

(よし、いける！)

2人(今だ!!)

ｸﾞﾝ

ﾎﾞﾝｯ

『へ？』

氷の塊が、跳ね返った!?

氷の塊は妖に当たると、良守が結界を作って滅した

ーーーーー
ーーー
ー

「おろして。歩けるってば！」

「ダメだ」

『凍傷になってるかもしんないだろ。家帰ったらちゃんと手当てして』

時音ちゃんの荷物を持ち、そう言っていれば時音ちゃんはむくれた

「あんたらだって氷と水かぶったでしょ」

「俺たちは平気なんだよ」

「あたしだって大丈…」

『だめだ』

「あんたらね、油断してると風邪ひくよ。自己完結も仕事のうちなんだからね」

「うっせぇ」

「もーーー、何怒ってんの…」

さっきの…

硬いほど強いのかと思ってたけど…強度にもいろいろあるんだ…

結界があんな風に使えるなんて知らなかった…

だめだ…

(私はまだ…守るつもりで結局、時音ちゃんに助けられてる…)

考える私を時音ちゃんは見ていた

(あの攻撃…あたしの結界じゃ、多分跳ね返せなかった…。
あの力(パワー)は、あたしにはどうやっても手の届かないものだ…

2人がもっと技術を身につけたら…そしたらあたしは…)

3人(強くなりたい…)

ー翌日ー

『よっ』

ブニンとした結界が、パンッと破裂した

(もう少しなんだけど、なんか違う…。弾力が弱いというか…これは力の入れ方の問題なのかな？)

よし、とにかくやってみなきゃ

そうだよ

(跳ね返し方の感じをよーく思い出して…)

こうしている間にも時音ちゃんや良守は、術を磨いているんだ

私は、追いつけるまで何でもひたすら何度でもやろう

2人には、負けられない!!

ﾄﾞｫｫﾝ!!!

『きゃっ！』

こ、この音…庭の方から

慌てて外に出てみれば、良守があの大きな岩を前にして尻餅をついていた

岩だけでなく…庭まで割ってる…

「守香、これ割れ目からなんか黒い金属みたいなの」

『聞きたくない』