ヒーロー科と結界師2 (ページ21)

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「こんなんじゃあ、いつまで経っても雪村の娘の技術にゃ追いつけないよ」

2人「(ﾋﾟｸｯ」

斑尾に指摘され、私たちは黙った

「わかってる…。俺たちだっていつまでもこのままでいる気はねーよ」

『もう絶対に後悔はしたくないんだ。強くなれるなら、なんでも、いくらでもやるさ
時音ちゃんがどれだけ訓練重ねてるのかは見てればわかるよ
私たちがどれだけやればいいのかはわからないけど…』

「はーん、殊勝じゃないか。
じゃあ、ひとつ教えてやるよ。あの娘はね、あんたらと違って限界を知ってんのさ
でもね、あんたらにそれは必要ない」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

よく考えたら、強化訓練に燃えすぎて昼寝するの忘れてた…

「眠そうね」

「こういう顔なんだよ」

「まあ不憫。そんなツラしてる奴には、負ける気がしないねぇ」

「ハン、言ってろ！そうやっていられるのも今のうちだ！
俺の修行が実を結んでみろ、エライことになるぞ！
後で吠え面かくなよ!!」

(吠え面ってどんなツラだよ)

(アホの子だわ)

烏森に入ると、林の中をすばしっこく動く妖が現れた

「今日はチャチャッと先に仕留めてやるぜ！」

結界を張ろうにも、動きが早すぎて狙いが定めれない

「待て、コ…」

『良守、足元!!』

ﾂﾙｯ

ｺﾞｯ

「ほがっ!!」

『良守!!』

頭の痛みに悶えながらいる良守

「相変わらず足元がお留守だねぇ」

そう言っていく時音ちゃんに、良守はフッ…と笑った

「くそったれーーーーー。逃がすかコノヤローーーーーーー!!」

「きゃ！」

「あんたはもうちょっと周りに気を配りな」

「あんな雑魚にしてやられるとは一生の不覚！
ぜってーーー仕留める！」

と、走っていく良守は結界を張っていくけど、ことごとく全て避けられる

「結!!」

行手を阻むように結界を張ると、妖は急ブレーキをかけて止まった

「よし！」

『(ﾋﾟｸｯ』

妖が何かを仕掛ける前に結界を張る