ヒーロー科と結界師2 (ページ20)

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12話強くなりたいページ20

ー翌日ー

ｺﾞｯ

『いたっ！』

「大丈夫？お姉ちゃん」

『うん、良守のやつなんかやらかしたわね？』

「多分、裏庭じゃない？なんか良兄、大きな岩使って修行するっ言ってたけど」

利守がわからないところがあると聞いてきたので、利守の部屋で教えていれば、大きな音がした

『利守、わかんないとこある？』

「ううん、大丈夫」

『そっか。お姉ちゃん、ちょっと良守の様子見てくるね』

「うん、ありがとう」

利守の部屋を出て、良守の様子を見に行くと、岩を見ながらうーんと唸っている

『おじいちゃん』

「なんじゃい？」

『聞きたいことがあるんだけどさ、金狼も斑尾も、時音ちゃんとこの白尾もなんで首輪ついてるわけ？』

「…そうじゃったな、お前には言っておらんかった」

『？』

「封印を解けば、大変なことになる」

『大変なこと？』

「忘れそうになるが…あやつらはあれでも化け物じゃ」

『化け物…って』

「封印のための首輪を取るのはやめろ
封印は常に体を二つに裂かれるような痛みを伴う
もしお前か良守が封印を解いたとすれば、やり方もままならんしやり方すらもわからんお前たちでは、封印をすることもできんじゃろう

封印は負担がかかる
しかも、烏森の土地でとなると力の拘束と解放を同時に受けて、体中の気が狂いそうな痛みが走る

長引けば長引くほど器が持たん」

『………………』

「良守には深く言っておらんが、そうならんようにしっかり見ておけ」

『………………』

って、言われてもなぁ

「守香ちゃん、ご飯行かへんの？」

斑尾も金狼も、封印解いたら化け物って…

確かにオカマだし

「守香ちゃん？」

『うぇ？』

「大丈夫？」

「ボーッとしているぞ」

『あ、あぁ、ごめん』

お茶子ちゃんや飯田くんに声をかけられ、慌てて立ち上がる

まぁ、何かあればその時に対処しよう

ーその夜ー

道場で正方形の描かれた紙を置き、結界を作る練習をする

サイズ的には、できるはず

2人「結！」

と、結界を作ると

「あーあーーー。なってないねェーーー。なんだいこれ
中心点がズレてる上に、大きすぎるじゃないか」