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「滅びかけた町を煽る破壊工作、社員を使った国王軍濫行の演技指導、じわじわと溜まりゆく国のフラストレーション、崩れゆく王への信頼…!!!
なぜおれがここまでしてこの国を手に入れたいかわかるか、ミス・フィンティ」
「あんたの腐った頭の中なんてわかるもんか!!!」
「…ハッ…口の悪ィ王女だな」
ミラウは縛りつけられた椅子から倒れる
両手を縛られているから立ち上がらない
「…どうした、何をする気だ。ミス・フィンティ」
「止めるのよ!!!! まだ間に合う…!!! ここから東へまっすぐ、「セルコール」へ向かえば…!!
反乱軍よりも早く「セルコール」へ回り込めば…!!
まだ反乱軍を止められる可能性はある!!!」
「……ホォ、奇遇だな。おれたちも、ちょうどこれから「セルコール」へ向かうところさ
てめェの親父に一つだけ質問をしにな…!!」
「一体………これ以上父に何を…!!」
「んん？おやじと国民とどっちが大事なんだ。ミス・フィンティ。一緒に来たければ好きにすればいい…」
「鍵………!!? それは…」
「鍵ィ!!? この檻のだな!!?」
「よこせてめぇ!!!」
と、クロノシスが鍵を落とすと、その先に落とし穴が開いた
「お前の自由さ、ミス・フィンティ。確かに「反乱軍」と「国王軍」の激突はまだ避けられる
奴らの
時間があるとは言えねェな……。ここから「セルコール」へ急いでもそれ以上はかかる
反乱を止めたきゃ、今すぐにここを出るべきだ。ミス・フィンティ。さもなくば…何十万人死ぬことか…!!
無論、コイツらを助けてやるのもお前の自由
この檻を開けてやるといい。もっとも、うっかりおれが鍵をこの床の下に落としちまったがな」
「バナナワニの巣へ…!?」
『え』
「バナナワニ？」
なんかね、もうね
『ミラウ、バナナワニ』
「鍵を飲み込んじゃった」
「何ィ〜〜〜〜!!!?」
「おい、追いかけて吐かせてこの檻開けろ!!!」
「無理よ、私には!!
だってバナナワニは海王類でも食物にするほど獰猛な動物なのよ!!? 近づけば一瞬で食べられちゃうわ!!」
「おれなら一瞬で丸焼きだな」
『私なら1発アウトできる』
「もうちょっと慌てろ、てめェら!!!」
勝己くんがガルガル吠えてるが、気にしない
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月10日 19時
