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「ルクおじさん？」
「私はね…ミラウちゃん!! 国王様を…信じてるよ…!!!
あの人は決して国を裏切るような人じゃない…!!!
そうだろう!!? …反乱なんてバカげてる…!!!
…あの
もうキミしかいないんだ!!!」
「おじさん…!!」
「…たかだか3年、…雨が降らなかったからなんだ…!!!
私は国王様を信じてる…!!! まだまだ国民の大半はそうさ…!!
何度もねェ…何度も…何度も止めたんだ!!!
だが、何を言っても無駄だ…。反乱は止まらない
次の攻撃で決着をつけるハラさ。もう、追い詰められてるんだ…!! 死ぬ気なんだ!!!」
『(ﾄﾞｸﾝ』
「頼む、ミラウちゃん…。あのバカどもを止めてくれ!!!」
涙を流すおじいさんに、ミラウさんはハンカチを差し出した
「心配しないで」
「…………ミラウちゃん………」
「反乱はきっと、止めるから！」
『！』
「………あぁ、ありがとう…………!!」
笑ってそう言う彼女が、ビビに見えた
みんなが宿で寝ている頃、私は外に出ておじいさんのもとへ向かった
『おじいさん、出ませんね。水』
「水は出るさ。「ゼル・オアシス」はまだ生きてる
「ゼル」はね…砂なんかに負けないよ…。何度でも掘り返してみせる
ここは私が国王様から預かった大切な土地なんだ!!」
おじいさんは、頑張って掘り続ける
私も近くで掘り続ける
でも、やっぱり今までの疲れが押し寄せてきて眠ってしまった
.
.
.
ー翌日ー
「すまんね、ミラウちゃん。とんだ醜態を見せた…」
「ううん、そんなこと………。じゃ、私達行くわ、おじさん」
「あぁ…。レンくん、これを持って行きなさい」
『水!?』
「水ーーーーーー!!?」
『出たんですか!?』
「昨夜、キミが掘りながら眠ってしまった直後にね、湿った地層まで辿り着いたんだ
何とかそいつを蒸留して水を絞り出した」
『ありがとうございます…』
「正真正銘ゼルの水だ…。すまんね、それだけしかなくて…」
『いえ、ありがとうございます。おじいさん』
私たちはゼルを後にした
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月10日 19時
