99-5 ページ3
「しゃァね…。ちょっと散歩するか」
布団を剥ぎ取り、兄妹弟の顔を見てから行こうとすると
(ん？)
レンがいなかった
どこ行ったんだ？
音を立てないように家を出て、森の中を歩いていくと、どこからか水が跳ねる音がした
(猛獣でも水浴びしてるのか？)
音を立てないように、気づかれないように海辺にやってくると
「あ」
『(ﾊﾟｼｬﾝｯ』
(レン!?)
靴を脱いで、裸足で浜辺に上がる海に足をつけて遊んでいた
一通り遊んだのか、靴を履いて森の手前で何かを探しては戻ってきた
(何するんだ？)
砂の山を２つ作って、その上に拾ってきた木の棒を刺して手を合わせていた
(墓…？でも、誰のだ？)
しばらくしてから、レンは『あのね』と語り出した
『お父さんとお母さんと別れてから、色んなことがあったんだよ
あの後、海兵さんが私を逃してくれて小舟に乗ってこの島にやってきたの
この島で、優しくて強い男の子2人と、優しくて真っ直ぐな男の子と、本当のお母さんみたいに、家族みたいに接してくれる人たち、それから…本当の孫のように可愛がってくれるおじいちゃん
その男の子3人とは盃を交わした兄妹弟になったんだよ
私、誕生日で妹だけど下に弟がいるからしっかりしようって思ったの
…………………もうね、あれから1年経ったんだね…
お母さんとお父さんに言われた言いつけ、ちゃんと守ってるし破ってないよ
破れないんだよ。私の周りに、笑顔が溢れてるの
泣かせて、くれないんだァ…』
肩が、震えて…
『会いたい……………っ』
「!!?」
『みんなに…………会いたいよォ…』
小さな肩が震えていて、おれはいても経ってもいられずに駆け寄った
おれを見たレンは大きく目を見開いていて、まだ残る涙を慌てて拭っていた
ｷﾞｭｯ
『ふぇ…』
「レン、大丈夫だからな」
『サ…サボ？』
「おれが、おれたちがついてる。だからもう泣くな」
お前がどんな風になろうとおれはお前が大事だから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - ルナさん» わかります。ローのカッコよさ………！惚れました………また本編で出たらなぁと思っています！！！！！ (2019年10月31日 22時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - おお〜！ アラバスタの戦いは大好きです！ 私の中で上位に入ります！ ちなみに一位はドレスローザで二位はパンクハザート。 三位はシャボンディ諸島です！ 何故このお話ですって…？ ローが活躍･登場するからです！ (2019年10月27日 10時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ルナさん» そのまさかです…！本当はウォーターセブン書きたかったんですけど、路線上書き上げ難しかったですね…夢主ちゃんの活躍、ご期待ください！コメントありがとうございました (2019年10月27日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - Σどっかって言うか、確実にアラバスタに出てきたバロックワークスやんっ！ アラバスタみたいな戦い起きんのっ！！？ (2019年10月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年10月24日 7時
