現海賊は現在ヒーロー科 (ページ8)

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かつきくんが言うには、「てれび」と言うらしい

この画面に、表示された映像は前にどこかで撮られていたもので、それを「てれびきょく」というところが流しているらしい

うん、5歳児にしてはなぜそんなこと知ってるの

20歳の私はそんなこと全く知らなかったよ

「でな、オールマイトっていうのは」

『うん』

かれこれ1時間ぐらいオールマイトというヒーローのことを説明されている

うん、すごい人なんだってことはわかったよ

「かつき～～～～！ご飯の用意手伝って～～～～」

「えーーーー」

「ご飯食べさせないわよ」

「チッ」

小さく舌打ちしたかつきくんは、ピョンっとソファーから飛び降りると、お椀やお箸を出し始めた

さてと、今のうちに連絡手段などを考えておこう

さっき、電伝虫を取り出して試しにかけてみたが誰も出てくれなかった。それ以前に、誰にも繋がらないというか、多分繋がる電波がないんだ

ということは、向こうとの連絡ができない

八方塞がりのこの状況をどうやって脱するか…

「レンちゃん、ご飯できたよ」

『あ、はい』

電伝虫をリュックにしまい、椅子に座る

「お口に合うかわからないけど」

『いただきます』

手を合わせてお箸で食べ進めると、全てが美味しい

『美味しいです』

「よかったわ」

サンジの料理ぐらい美味しい

ご飯も食べ終え、新聞を広げてノートに書き込んでいると、「レン」とかつきくんが覗き込んできた

『どうかした？』

「お前、何やってんだ？新聞なんか広げて」

『んー…。世の中の動向を把握してる』

そう言えば、かつきくんは何コイツみたいな目で見てきた

全くと言っていいぐらい、本当に情報がない

海軍のその後の動きとか、海賊の動きとか知っておきたかったのになァ…

『のんびりとするかァ』

ルフィのことは、大丈夫だろう

問題はあっちの時間とこっちの時間がどれぐらいの差があるかということ

2年後にシャボンディ諸島で会おうと約束してるわけだし、それまでには帰らないといけない

まァ、こっちに来たってことは、何かあるわけでいつかは帰れるってわけ……

不安すぎる