現海賊は現在ヒーロー科 (ページ46)

今日:4 hit、昨日:31 hit、合計:466,387 hit

6-5 ページ46

それはつまり、赤犬の能力も使えるってこと

『やだなァ……』

「何がだ」

『“個性”が』

「は？」

勝己くんはヒーローになるためにまっすぐだし、出久くんもずっとそう

私は海賊で彼らはヒーロー

そこですでに違うんだ

でも、目指すものは同じだ

強くなること

ルフィやみんなを守るために!!!

「そんじゃあ、まずは…」

背後から何かを感じた

「ひとかたまりになって動くな」

嫌な予感も胸騒ぎも全て当たった

「13号!! 生徒を守れ」

久しぶりに感じるこの気分

敵と対峙した時に感じるこの…………!!

「何だアリャ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン？」

「動くなあれは、敵だ!!!!」

ローブの中にある鉄パイプを抜き、構える

「13号に…イレイザーヘッドですか…。

先日頂いた(・・・)教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが…」

「やはり、先日のはクソどもの仕業だったか」

『頂いた？内部に仲間でもいるのか？』

緊張する

「どこだよ…せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…。オールマイト…平和の象徴…いないなんて…

子どもを殺せば来るのかな？」

プロが何と戦っているのか、何と向き合っているのか

それは、途方も無い悪夢

「敵ﾝン!? バカだろ!?

ヒーローの学校に入り込んでくるなんて、アホすぎるぞ！」

「先生、侵入者用センサーは！」

「もちろんありますが…！」

私の横に、焦凍が歩いてきた

「現れたのはここだけか、学校全体か…。
なんにせよ、センサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことできる“個性(ヤツ)”がいるってことだな

校舎と離れた隔離空間、そこに少人数(クラス)が入る時間割…

バカだがアホじゃねぇ

これは、何らかの目的があって、用意周到に画策された奇襲だ」

『画策された奇襲、ねェ…』

「13号避難開始！学校に電話試せ！

センサーの対策も頭にある敵だ。電波系の“個性(ヤツ)”が妨害している可能性もある

上鳴、お前も“個性”で連絡試せ」

「っス！」