現海賊は現在ヒーロー科 (ページ44)

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コスチュームに着替え、安定のローブを羽織る

ふと、首から下がるサボからもらったネックレスを見た

強くなるからね、サボ

「バスの席順でスムーズにいくよう、番号順に2列で並ぼう」

バスに乗るのに飯田くんがそう指揮を取っていた

「飯田くん、フルスロットル……！」

ほけーーと見ていると、「行くぞ」と勝己くんが手を引いた

『あれ、籠手は？』

「邪魔だろ、向こう着いたらつけんだわ」

『なるほど』

勝己くんとバスに乗り込み、どっちがいいと聞けば「窓際」と言われた

通路側の椅子に座り、ポケェっとしているとみんなが“個性”の話をし出した

出久くんの“個性”がオールマイトに似てるだとか

対人では強いが活かせない地味な“個性”を持ってるとか

ネビルレーザは派手さも強さもプロ並みといっているけど、お腹壊したら終わりだよね

「派手で強えって言ったら、やっぱ轟と爆豪だな」

「ケッ」

「爆豪ちゃんはキレてばっかりだから、人気出なさそ」

「んだとコラ、出すわ!!」

「ホラ」

『当てられてるね』

「この付き合いの浅さで、既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげェよ」

「てめぇのボキャブラリーはなんだコラ、殺すぞ!!」

勝己くんがいじられてる…

信じられない光景、さすがは雄英

「海波の“個性”って結局複合型なの？」

「そう！砂人間」

『誰が砂人間だ。ワニと一緒にすんな』

「ワニ？」

『え、あ、いや』

クロコダイルのことをついうっかり言ってしまった

危ない

『んー、私の“個性”は「コピー」。見たものすべてを自分の力にすることができる

例えば、炎を使う人の“個性”を見れば……』

エースのメラメラの能力を使い、左手を炎に

『ゴムの“個性”なら…』

と、頬っぺたをギューーーッと引っ張る

「伸びた!!?」

「いやいや、ただ単に伸びるだけじゃん」

『なら、引っ張ってみなよ』

と、上鳴くんに腕を差し出す

ビョーーーーンと伸びる腕に「ウェイ!?」と声を上げる

『他にも色々あるけど、それは後々』

「つまり、チート人間かよ」

『まァね』

私の“個性”で盛り上がるのはいいが、もうすぐで着くらしい