現海賊は現在ヒーロー科 (ページ43)

今日:1 hit、昨日:31 hit、合計:466,384 hit

6-2 ページ43

『大丈夫？』

「あ、ああ…」

下にはごった返す生徒で溢れかえっていた

『原因はなんだろう』

「警報が鳴るってことは、校内に誰かが侵入してきたってことだよな」

『とすると……』

双眼鏡を使い、窓の外を見るとごった返すマスコミがいた

『マスコミがいるってことは、あの雄英バリアーを抜けたってこと？』

「そういうことになるな」

『不法侵入罪で警察沙汰だね』

「それより、レン」

『ん？』

「これだぞ」

未だにごった返しの食堂に、『どうしよう』と焦凍を見て言えば、「俺に聞くな」と返された

『まァ、落ち着くまでここにいたら潰される危険はないね』

「でもどうすんだ」

『勝手に落ち着くよ』

「どんな根拠だ」

食堂の全員を落ち着かせるのに、飯田くんが体を張ってくれた

警察が到着し、マスコミは撤退していった

そして、他の委員を決めるのに教室では出久くんと副委員長に選ばれた子がいた

「委員長は、やっぱり飯田くんがいいと…思います！」

出久くんの発言に、頬が緩んだ

「あんな風にかっこよく人をまとめられるんだ
僕は…飯田くんがやるのが正しい(・・・)と思うよ」

こうして、委員長は出久くんから飯田くんになった

そんなことより……

(一瞬感じた嫌な胸騒ぎ……)

オールマイトのことでインタビューされたあの時、妙な胸騒ぎがあった

ルフィの身に、何かあったわけじゃないと信じたい

またしばらく経ったある日

「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」

『なった……？』

特例なのかな

「ハーイ！何するんですか!?」

「災害水難なんでもござれ、人命救助(レスキュー)訓練だ!!」

レスキュー、かァ

“てめェ、ルフィ!!! 自分がカナヅチだって忘れてんだろうが!!!”

“ブーーー…”

“ルフィ…悪ィ、助かった……”

“いや、いいんだ”

“助けたのは俺だよ!!!!”

ふふふ…！

「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない

中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな

訓練場は少し離れた場所にあるから、バスに乗っていく

以上、準備開始」