現海賊は現在ヒーロー科 (ページ36)

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「レンちゃん、なんでそんなん着てるん？」

『あ、ローブのこと？なんかクセなの』

「クセ？」

『あんまり露出した服とか着たくなくて…。露出した服を着た時に、それを隠すのにってローブを……
まァ、あとは顔を隠すのとか…』

とりあえず、異名が「悪の申し子」とかいうイカツイ異名なのでそれらを隠すのもなんですけどね

いや、びっくりしたよ？

懸賞金3億超えてんだもん

「そうなんだ…。レンちゃん綺麗やから、絶対スタイルもええよ！」

『そ、そう、かなァ』

ナミやロビンの方が綺麗なスタイルしてると思うし

というか、そんな綺麗な体じゃない

それらを帳消しにする大火傷があるし

「どうかした？」

『え、あ、ううん。ほら、行こ』

お茶子ちゃんの手を引いて、私はグラウンド・βへ足を向けた

「始めようか、有精卵共!!! 戦闘訓練のお時間だ!!!」

クラスのみんなのコスチュームは、かっこいいものばっかり

ルフィがいたら、喜ぶだろうなァ

特に、勝己くんの

「あ、デクくん!? かっこいいね!! 地に足ついた感じ！」

「麗日さ…、うおお…!!」

「要望ちゃんと書けばよかったよ…。パツパツスーツんなった」

「レンちゃんも…って、なんでそんなの着てるの」

『身バレ防止』

「身バレ!!?」

説明するのも難しいし面倒なので、はしょらせてもらいます

「レンちゃん、どんなコスチュームなの？」

『そこまで凝ってないよ』

バサッとローブをめくれば、「どああああ!!?」と両腕を自分の顔の前でクロスする出久くん

『見たいって言ったの、出久くんでしょ』

「そそそそそそ、そうだけど……」

『見ないんなら閉じるよ？』

「見ます!!!」

と、ゆっくりと目を開けた出久くんは、「あれ？」と目をパチパチとした

「なんか、ラフな服だね」

『裾短めのティーシャツと短パンに黒タイツ、動きやすい靴だから、今時の女子高生の服装だね』

「だね……」

まァ、目立った服装になるのも嫌だし、包帯巻いてるし

「いいじゃないか、みんな。カッコいいぜ!!」

「先生！ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」

あ、あれ飯田くんだったんだ

カッコいい