現海賊は現在ヒーロー科 (ページ4)

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『あの、急いでいるので通してくださいませんか？』

「難しい言葉知ってるんだね～。おじさんが、お父さんとお母さんの所に連れて行ってあげるからねぇ」

『あ、大丈夫なので』

おじさんの脇を通り抜け、コンパスを使って方角を見ながら歩いていく

「そんなこと言わずにさあ」

ガシッと手首を掴まれた

だァかァらァ!!!

『大丈夫だって言ってんでしょうが!!!』

おっさんに飛びかかり、回し蹴りを食らわした

大きく後ろに吹き飛んだおじさんは、伸びた

『ったく…』

無駄な労力使わせて…

「すっげぇ!!!」

『え？』

「お前、今のどうやったんだ!!?」

「か、かっちゃん!!」

「デク、見たかよ今の!!!」

興奮している金色の髪の毛を持つ男の子と、緑髪のモサモサ男の子くん

『キミたちは？』

「おれ、ばくごーかつき!!!」

「ぼく、みどりやいずく」

『かつきくんといずくくんだね』

「なあなあ、今のどうやったんだ!!?」

『今のって？』

「バーンって飛んで、くるって回ってズバーンって蹴っただろ!!?」

『ああ、回し蹴りのことね』

語彙力のない子供からそう聞くなんて、難しいなァ

『今のは、回し蹴りって言って、自分の腰を少し捻りながら飛び上がって、あげた足を思い切り振り回して蹴り上げるって感じかな』

わかりやすく説明すると、2人は「もっかいやって!!!」と目を輝かせてきた

『あ、いや…』

と、渋っているとガシッと肩を掴まれた

「お嬢ちゃん……」

『あ』

2人「うわああああああ!!?」

伸びてたはずのおじさんが目を覚ましたらしい

とにかく、無関係な2人を下がらせる

「下手に出てやりゃ……!! こっち来い!!!」

『ナミの天候棒(クリマタクト)とか欲しいなァ』

面倒なのに引っかかった

うん、いや全く

『さァてと…』

無垢なお2人もいることですし、何より

『小さな子どもを怖がらせた分、お返しさせてもらうよ？』

おじさんの手を叩けば、尋常じゃない痛みだったらしく「ギャァ!!!」と叫び出す