現海賊は現在ヒーロー科 (ページ22)

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3話特別推薦ページ22

「えぇっ!!? 特別推薦!?」

『はい』

家に帰って光己さんと勝さんに説明する

『入学金や授業料は全て雄英が保証してくれるらしくって…それで』

また迷惑かけるかもしれない、と伝えようとすれば「凄いじゃない!!!」と喜ばれた

「勝さん!! 今日はお祝いよ!!!」

「ああ!!」

『え、あの』

「レンちゃんの大好物、たっくさん作るからね!!!」

すごく喜ぶ光己さんが、幼い頃に見たお母さんの面影が見えた

本当の子どもでもないのに、どうしてそこまで喜んでくれるのか……私にはわからない

でも

「？レンちゃん？」

「どうかしたのかい？」

もうしばらく、この温かさを感じていたい

『ありがとう…っ、ございます…』

泣いてるところを見られたくなくて、下を向いて涙をこぼした

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「あれ」

『どうしました？』

料理の手伝いをしていると、「みりん切らしちゃった」と光己さんが言う

「レンちゃん、悪いんだけどみりん買ってきてくれない？」

『みりんですね、わかりました』

「ごめんね!!」

『いいえ』

こっちは毎日毎日買い出し行かされてたからね

コレぐらいは慣れてる

『えーと、みりんだけでいいんだよね』

光己さんからの頼まれたものを買って、歩いていると見慣れたモサモサ頭が見えた

『いーずくくん!!』

「わぁぁぁぁあ!!?」

『え、ごめん。驚かせた？』

「レンちゃん!!!」

あれ、どことなく元気がない気がする

『出久くん、元気ないね。どうかした？』

「え、そ、そうかな…」

『肩落としてトボトボ歩いてるし、何より…髪の元気がない』

「髪!!?」

いつものモサモサが、少し垂れてる気がする

うん、気がする

『なんかあった？』

ふと出久くんの手の中にあるノートを見つめる

『そのノート……』

「あ、いや、これはその」

ボロボロになっていて、ところどころに煤が付いていた

『勝己くんでしょ』

「…………」

『ったく、あの問題児』

出久くんのノートを優しく取り上げ、中を破かないように見る