1話 嬉しかったんだ ページ10
エースside
“親から生まれた子供に、罪はないよ”
女が……セレナがそう言った
嬉しかった
物心ついた頃から、ずっといろんな人に聞いてきた
おれのオヤジは、海賊王でおれは生まれてきちゃいけない存在だった
死ぬべきだとか、死んで当然だとか…
他にも色んな言葉を浴びせられた
生まれてきて良かったのか…、そう、思う時が幾度とあった
アイツも、おれのことを知ればアイツらみたいに言うんだと……思ってた
けど違った
アイツは、友達になりたいと言ってきた
おれは本当に嬉しかったんだ
セレナside
『よーし！』
朝早くからご飯や掃除洗濯に靴磨きに武器磨き
やる事全部終わらせた
『これで終わりと』
真っ白になったシーツや服にタオル
それを全て干し切った
『お昼頃には乾くかなァ』
洗濯カゴを持って、家に入ろうとすると
「セレナ」
『？』
声をかけられた
『エース、君？』
「ソレ置いたら、早く来い」
『え？』
鉄パイプを持ちながら私の横を通って行くエース君
今、名前……
「早くしろ!!!」
『あっ、うん！』
慌てて洗濯カゴを置いて、急いでエース君の背中を追う
ゆっくり私の歩くスピードに合わせてくれるエース君
優しいなァ……
「セレナ」
『はい？』
「名前、呼び捨てでいい」
『え？』
「だから、おれの名前」
『……。』
それって
『エース君から、“エース”でいいって事？』
「そうだって言ってんだろ」
ムスッとした顔でこちらを見るエース君……じゃなかった
『うん、よろしくね。エース！』
「ん」
素っ気ない返し
だけどわかってる
エース君の…、ううん、エースの耳が真っ赤だったの、誰にも言えない私だけの秘密だって事
「おーーい、サボ〜！」
「お、来たな2人とも」
『サボ君！』
サボ君がいつもいる大きな木の近くまで向かう
「遅かったじゃねェか」
「悪ィな」
『エースが私を待っててくれて』
「ん？エース？」
『名前呼びでいいって！』
「ヘェ」
サボ君がニヤニヤとエースに笑っている
「なら、おれも呼び捨てでいいぜ」
『え？』
「まァ、今更呼び方を変えるってのもおかしな話だけどな」
「それを言うならお前もだろ」
『じゃあ、よろしくね、サボ！』
「ああ」
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サッカーバカ(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ありがとうございます！！！！！セレナちゃんは私の中でおっとりと優しい子として書いていこうと思います。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月20日 13時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 新作おめでとうございます！！ワンピース…！！幼少時代大好きなので嬉しいです！セレナちゃん…！またまた可愛い名前の夢主ですね！素晴らしきネーミングセンスに乾杯！これからも頑張って下さい！！ (2019年5月19日 21時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！！！！！初ONE PIECEなので、口調が迷子だったりしますが、よろしくお願いします (2019年5月19日 19時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - この作品も凄く気に入りました!!続きが楽しみです!!今後も無理せず更新頑張って下さい。 (2019年5月17日 18時) (レス) id: 45b985bd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年5月16日 22時
