6話 再会 ページ28
ー村ー
「無事でよかった、青子ちゃん!! この1週間、ろくに眠れずに心配してたんだよ〜!!!!」
涙目で嬉しそうに叫び、自分の腕を抱えてクネクネと動いたサンジは、そのまま地面に倒れて眠った
「こいつ、マジで寝てねェから…」
「あぁっ!!! まだロビンちゃんが!!!」
「騒々しいな、てめェは!!」
「あ"ぁ!?」
「とにかく、お前らも無事でよかった」
「青子!!」
「無事でよかった！」
『ナミ、チョッパー』
ルフィとアッシュと同じように飛びついてくる2人を抱きしめて『心配かけてごめんね』と謝ると涙目で「ホントだ！」と言われた
「怪我は？」
「なんともない？」
『この通り』
パチンとウインクすれば2人は安心したのか、ニッコリと笑う
「あと見つかってないのは、フランキーとロビン、ブルックか…」
『みんな、ここに来れたらいいけど…』
3人以外全員が揃っているのを確認していると、家の扉を開けた女の子が、「あれ？増えてる!?」と言って気絶した
『あの子は？』
「シャオだよ」
「あら、いつの間にか大所帯になったわね」
「青子、アスラン、ナミ、中で休ませてもらえよ」
『え？でも』
「疲れてるんだろう？さ、中に入って。起きて、シャオ。お隣でお茶っ葉もらってきておくれ」
「青子、せっかくだしお言葉に甘えちゃいましょ」
『う、うん…お邪魔します』
ナミとアッシュに背中を押される形で家の中に入ると、とてもこじんまりとしていて温かみのある部屋だった
窓辺に腰を下ろして息をつく
「大丈夫かい？」
『あ、はい…ちょっと疲れちゃって』
「青子はシキに捕まってたからな」
「え…大丈夫なの？」
『はい。なんとか脱走して…』
「そう…じゃあ、たくさん休んでね」
『ありがとうございます』
お茶と毛布をもらって小さくなって目を閉じる
(……あの時、どうして…)
カルデラ湖の底に沈みそうになった時、焦凍の必死な声が聞こえてきた
あの声があったから、どうにか浮上することができたけど…
(私やっぱり…焦凍がいないと、生きていける自信、ない…かも)
コトン、と意識がぷつりと途切れるように眠りに入った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年8月10日 12時
