元殺し屋はヒーローになる20 (ページ6)

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141話ワールドヒーローズミッションページ6

ー空港ー

「海外だぁ、緊張するなぁ」

空港の待合室で緑谷が手のひらに「人」を何度も書き続けている
緊張もピークらしく、冷や汗も流している

「英語ができりゃなんとかなる」

『ま、まあ…そうだけど』

「あと、手のひらの人の字は書いたら飲まねえと適切な効果が得られねえぞ」

「ありがとう、轟くん」

『う、うんそうだね』

突っ込むのはそこじゃないと思っていふと、BOM BOMという爆発音が聞こえてきて隣を見ると、バクァ！と口の中に向けて爆破をしている爆豪かっちゃんがいた

『何してんの？』

「え…かっちゃんも緊張とかするの!?」

「英語ができりゃなんとかなる」

『焦凍のその英語押しはなに？』

「だーってろ、ボンヤリクソ男共が!!
海外任務(ミッション)だぞ、日本とは何もかも違ンだ!!
少しでも普段のパフォーマンス出せるように集中しとんだわ!!」

(人はそれを緊張という)

私は何も言わずに黙っていると、「まー緊張にも色々あるからねえ」とひょっこりと後ろから現れた男に驚いた

「ナーバスかこうようか。爆豪くんは後者でしょ」

「常闇くん!! ホークス!!」

「え!? ホークス!?」

「ホークス!?」

「ホークス!!!」

「「キャアアア、ホォクスゥゥ!!!!」」

「ヘイヘイストップ、雛鳥ちゃん。ここ空港だよ、騒いじゃダメだぜ」

ドドドドと地鳴りのように進んでくるホークスファンたちに飲まれ「止まんね」「なぜ俺まで」と2人がもみくちゃになりながら行ってしまった

「ひいい、僕のせいで…！ごめんなさい」

『いや、気にしなくていいと思う』

あの人が人気なのは今に始まったことじゃないし…なんてことを思っていると「ふん…！軟弱な」と炎司さんが隣に現れた

そして、ホークスとは違って誰も寄り付かない

「そろそろ搭乗だ。行くぞ」

(誰一人寄り付かない…!!)

「オヤジ…」

「なんだ、ショート」

「なんで俺がお前の隣の席なんだ。笑えねえ冗談か!?」

チケットの席を見るも、窓際に焦凍、その隣が炎司さん
そして焦凍の前が緑谷、その隣が爆豪かっちゃん、そしてその爆豪かっちゃんの隣が私となっている

「緑谷と爆豪の隣か、青子の隣にしろ」

「轟くん…!!」

「てめぇまだ俺を友達だと思ってんな？」

『席ごときで…』