元殺し屋はヒーローになる20 (ページ5)

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「僕はマントつけたい…！」

『緑谷、オールマイトだねぇ』

「けど僕はまだマントをつけられるような器じゃない…！
ああ〜でもやっぱりマントにはロマンが」

「(ｲﾗｯ
スニーキング任務にマントなんかつけねえだろ、馬鹿が！」

「僕のマントが！」

(籠手のデザイン細けえな…)

(夢見る少年か)

緑谷と爆豪かっちゃんのやりとりに黙って自分のスーツを考える
ベースは変えずに、それでいて色は…青で…

『ん、できた』

「お、いいな」

ベースはコスチュームとほとんど変えずに、色は青にしてもらった
黒ベースでラインが青でシンプルなデザインだから結構いいと思う

「おい、なんでそんな防御率低いんだよ」

『…コスチュームベースだし』

「守れる範囲少なすぎんだろうが!!」

『いいじゃん、どうせそんなに着ないって』

フードはダボダボにしてもらった
深く顔を隠すために襟元も大きめに鼻先まで隠せるようにしてもらって、あとは大体焦凍と似たような感じだ

腰部分は無防備で、短パンで太ももからも無防備
焦凍はそれがお気に召さないようで、もっと防御できるようにしろとか言ってきた

スペシャルスーツを作ってもらって、ようやく海外活動へのために荷物などの準備に追われた

『オセオン、か…楽しみだなぁ』

自然が豊かそうだし、文化も楽しそうだし、色々と楽しめるようなものもありそうだ
ヒーロー活動の一環とはいえ、海外での活動はとても有意義なことになるだろう

「青子、用意できたか？」

『うん』

共有スペースに荷物を持って降りてくると、すでに準備を終えた3人が待っていた

「じゃあ、行こうか」

『海外活動かぁ…大丈夫かな…』

「大丈夫だろ」

『んー…オセオンはあんまり聞かないし…』

「人並みに何かできればいいだろ」

『まあ、そういうもんだけど』

これから行く場所は、一体どんな国なんだろう…
ちょっと…いや、かなり楽しみだ

「オセオン国か、楽しみだな」

「大丈夫かな…海外って犯罪も日本とは違うって聞くし」

「まあ、日本と海外とじゃ犯罪率も違ェからな」

「どーでもいいんだよ!! んなこたぁよぉ!!!」

『もー、みんなうるさい！』

こうやって、みんなで騒ぎながら空港に向かった