138-2 ページ46
ふにりと柔らかい唇が触れる
綺麗な翡翠の瞳が固く閉ざされ、後頭部を押さえつけられる
『………んっ!!?』
自分の状況を理解すると、アッシュは滑らかな舌で唇を舐めてきた
こんなやり方をされたことがないので、プチパニックになった
『んっ…』
ほんの少しだけ開いた口から舌が侵入してきて、歯列をゆっくりと舐めてくる
カルマも渚もこんなことしない。つかまえた舌を必要以上に絡めてくるぐらいなのに、こんなやり方私知らない
「うひゃー…」
「おいおい、マジかよ…」
「青子が、されるがまま」
「喰われたんじゃねぇか」
尚哉兄さん、天城兄さん、隼人兄さん、士郎兄さんが口々に言うのに助けてすらくれない
ブランカは「やると思った」と言う顔を、アレックスは「うわ、マジかよ」とひきつっている
『ん………ふぁ…っ』
「んっ…んっぁ…青子…っ」
後頭部と腰を支えられ、押さえつけられ身じろぎしても逃げることができない
肩を動かそうとしても、どこから出てくるのかわからないバカ力のおかげで阻まれてしまう
どうしよう、怖い
『んぅ…んんっ…んぁっ…ふぅ…』
「ん、…んあっ…舌出して」
『ふざけ…ぁんっ…』
グイッと押しつけられた唇から分厚い舌がまた侵入してくる
逃げ回っていた舌がいよいよ絡められた
いやらしい水音と、熱と唾液が混じり合って、息遣いも混ざって…それはもう擬音セッ クスになりつつあった
気持ちいいけど怖い
していたいけどそろそろやめろ
押しのけようとしてもびくともしないこのバカをどうやって引き離せばいいのかわからず、されるがままになること2分
やっと離れた唇からは銀糸がツゥ…と繋がっていて、離した途端に舌が名残惜しそうに伸びていた
口の端から垂れた唾液を指で拭ってなめとったアッシュは「待ってるから」と私の口の端から垂れた唾液をなめとってきた
こいつ、絶対いつかしばく
『生意気言ってられるのも今のうちだよ』
「次会う時は、もっといい男になってやるからさ」
だから、と言葉を繋げたアッシュは私の耳元にまで口を持ってきて私にしか聞こえないように言う
「その時、青子を食べさせてね?」
色気が漏れてるそんな言い方に私は参った、降参ですとなった
484人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年5月29日 0時