2話 野球の時間 ページ22
朝早く、ホームルーム前の校舎裏でのこと
今日は早めに出ておいたから五条悟とも出会わずに済んだし、暗殺の手伝いをしているからまだ気分はいい方だ
「毎朝ホームルーム前は校舎裏でのくつろぎがあいつの日課。マッハ20でハワイに寄って買ったドリンクと英字新聞で。お前の情報通りだ、サンキュー渚!」
「うん。がんばってね、杉野」
「おう!100億円は俺のモンだ!!」
私たちは殺し屋
ターゲットは先生
「おはようございます、渚くん、杉野くん、陽伊羅銀さん
さ、挨拶は大きな声で!」
「…お、おはようございます。殺せんせー」
『………おはよ』
さっきまでいたはずの先生がもう目の前にいる
「先生の弱点・対先生BB弾をボールに埋め込むとはいいアイディアです
これならエアガンと違って発砲音もない
ですが…先生にボールが届くまで暇だったし、直に触ると先生の細胞が崩れてしまう
…そんなわけで、用具室までグローブ取りに行ってました」
速さというチートな力を持つこの超生物を、どう殺せと命じるんだ
「殺せるといいですねぇ、卒業までに」
ポンポンとボールを弾ませて歩いていく先生は、「ホームルームの時間ですから行きましょう」と言って私たちに移動することを促せてきた
「“麗音、麗音”」
『?』
1時間目の授業が始まった頃、花子がふわふわと私の周りを浮遊しながら、杉野を指さした
「“少年はなんで落ち込んでるの?”」
授業中だから声を出して答えるわけにもいかず、持っていたルーズリーフにサラサラと文字を書き起こす
『“今朝、暗殺に失敗したんだってさ”』
「“へー”」
『“それからアイツ、すっかり元気なくしてさ。あんなに落ち込む必要はないんだけどね”』
「“今まで誰も暗殺に成功していないんだもんね〜”」
殺せない先生、ついたあだ名が「殺せんせー」
「菅谷くん!!!」
『!』
「惜しい!先生はもう少しシュッと塩顔ですよ」
「どこがッ!!?」
特徴をしっかりと捉えている菅谷の似顔絵のさらに斜め上をいく画力を発揮された絵
「“んー、美術センスはどういうわけかな?”」
『…………』
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Lilly☆(プロフ) - 呪術廻戦も暗殺教室も地爆少年花子くんもマジで全部好きだからこの作品マジで神だと思いますッッ!!(ノンブレス)応援してます!長文失礼しましたッ! (1月21日 0時) (レス) id: 7ba1779775 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 作品はとても好きなんですけど、やっぱり花子君って地縛少年花子くんですよね、、、? (9月28日 22時) (レス) @page6 id: b29d77ae47 (このIDを非表示/違反報告)
ラオ - 凄く面白くて凄く大好きです。 (2022年3月16日 22時) (レス) @page50 id: 55fba24325 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 何故こんなにも面白いのに文句を言うのかがわからない。 (2021年4月15日 18時) (レス) id: 9677d4e8b3 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 35ページ 並んでくる とありますが、睨んでくる とかではないのでしょうか? (2021年2月5日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年1月10日 22時