元殺し屋はヒーローになる14 (ページ15)

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みんながみんな、私が目を覚ました途端に目の色を変えたことを想像したんだろう
怖がったり呆れたり笑ったり、E組に関しては「またか」なんてつぶやいて笑っている

「青子、作戦は？」

焦凍に言われてテーブルに広げた島の地図を指差しながら作戦を説明する

初日に島の地形を頭の中に叩き込むためにもらっておいた地図を広げた
気が抜けた活真と真幌はソファに寝かせてブランケットをかけておいている

『確認できた敵は3人、それから兄さんからもらっておいた敵のリスト
それに当てはまるはこの3人』

「って、敵のこと知ってたんか」

『後ろが断崖絶壁の城跡を拠点にして』

「聞けやッ」

『敵の侵攻ルートを一つに絞らせる』

ぐっと拳を握り、地図上の予想侵攻ルートに線を入れる
滝、鍾乳洞、岩場に目印をつけておいたのを指さす

『そして先制攻撃で敵を分散する
それぞれの地形を利用し、ヤツらを叩きのめし、できれば殺す』

「命奪うな」

『モノの例えだよ。物理的に殺すことはなくても、意識を奪うことでそれは「殺す」になる
島の人たち及び、みんなを守る役目を担ってもらうためのE組は、断崖絶壁の洞窟に避難
活真と真幌は、私たちで護衛する。下手に洞窟にいてもらって、もし私たちが抜けられでもしたら…残す相手はE組のみ
いざと言う時には強いかもしれないけど、E組全員は無個性。無個性相手なら比類なき猛者だけど、相手は“個性”持ち』

「わかってる。無茶はしない」

『それから、いざと言う時の脱出経路も確保
これに関しては、寺坂含める3バカが中心となって道を作ることも考えておいて
竹林、爆弾の方はどう？』

「言われた通りに作ってある。落石の時に塞がれた道を開けるために作ったものを改良したよ」

『もしもの時、それを投げつけて敵を倒すのもアリ
でも、できるだけ使わずにコンプリートだ』

E組は力強く頷き、秘めたる殺意を剥き出す

「“個性”の複数持ちへの対処はどうすんの、青子？
考えてないわけじゃないんでしょ？」

『私と緑谷、爆豪かっちゃんと戦った時に突然相手が苦しみ出した
おそらく、“個性”を使いすぎると、体に負担がかかる
だから活真の“個性”を欲しがった…細胞活性だからね』