元殺し屋はヒーローになる14 (ページ14)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:54,080 hit

101-5 ページ14

2人がそう言い、俺たちは小さく頷いた

「ようするに、あのクソ敵どもをぶっ殺せばいいだけのことだろうが」

「爆豪！」

「お前も大丈夫なの？」

切島と前原の言葉に爆豪は、ドアに背をもたらさせながら、「俺の心配をするんじゃねえ」と低く言い、青子と緑谷を見た

まるで何かを思い出すかのように、3人は瞳を閉じ、ゆっくりと開けた

青子side

“救けて勝つ、勝って救ける
互いに認め合い、高め合う事ができれば、最高のヒーローになれるんだ”

頭の中にオールマイトの言葉が流れ込み、その言葉を胸に刻み込むように決意をした
そして、もう一度活真と真幌を見つめ笑顔を向ける

『必ず、2人を守る』

「敵どもをブッ潰す」

爆豪かっちゃんも宣言して手のひらを叩き小さな爆破を起こした
カルマも「ま、それしかないよね」と言う

「島の人たちも絶対に救ける！」

「絶対に勝つ！」

「爆豪、緑谷、夜神月、その意見のった」

「E組は、島民を守る方に専念する」

「戦おう！」

「しゃーねーな。松田さん家の工作機、直さなきゃウェイだし」

「俺だって、佐藤のおばあさんには長生きしてほしいと思っている」

みんながみんな、立ち上がり決意し、闘うことを決める

「いつも言ってますもの」

「さらに向こうへ」

「「プラスウルトラ！」」

全員で突き上げた拳は力強い誓いだった

「でもどうやって？」

「梅雨ちゃーん」

「今それ言ったら、すっげぇ雰囲気台無しだ…」

「………おい、夜神月」

『！』

爆豪かっちゃんに呼ばれて目を見開いていると、「てめぇさっきから気持ち悪いんだよ」と開口一番にそう言われた

「時間ねぇんだからさっさと話せや
てめェみてェに、裏で何考えてるかわかんねェ奴の作戦ほど、勝てるもんはねぇだろ」

『よく、わかってんじゃん…』

目を細め、渚をカルマに任せて『私が考えてる作戦はね』と中に入り、活真と真幌を抱き上げる

『これが今、最善策だと思う』

「青子ちゃん、考えてたって…今？」

「目ぇ覚めた途端きめぇんだよ」