桜蘭学園ホスト部の恋3 (ページ13)

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「約束通り、卒業するまでのお付き合いよ
それ以降は自分で好きに生きなさい。お金は出しません

…わかっているでしょうけど、学院生活が終わるまで、あなたには冬人を含めるあの子達に近づかないように」

それだけを言い残して、弥生子さん…お祖母様は歩いて行った

「理央…」

「環先輩……」

「お祖母様に怒られたァ～～～～」

『……………………』

環先輩は謎のポジティブな思考で嫌味を言われたことを全く気にしていなかった

「理央、お前………」

『…あ、あはは…お見苦しいところお見せしてごめんなさい…。ホント、すみません』

喉の奥が焼けるように熱くて痛くて、何か言ってないと溢れてきそうな弱音と涙が、本当に憎たらしい

「はいはーーーーい、理央はこっちッスよ～」

「ふ、冬人さん!? えっ!? なんで桜蘭の制服着てるんですか!?」

後ろから現れたのは、冬人お兄を含めるみんながいた

「なんでって、俺もこの学園に通ってるからッスよ？」

「「ええっ!?」」

「及川、なんて…理央以外」

「あーー………まあ、それは後で説明するッスよ
それより、部活なんでしょ？ほら、行った行った」

冬人お兄に背を押してもらい、みんなで部の方へ向かった

馬車に乗り込み、衣装も重苦しいものを着せられて、もうやだ帰りたい

「理央、姿勢が悪いぞ。もっとギャラリーにアピールを」

『…鏡夜先輩は恥ずかしくないんですか
前から思ってたんですけど、こういうの好きなタイプには見えな…』

「多くの利益のためには、羞恥心を捨て去るくらい容易いことだ
ほれに恥ずかしいならこう思ってみてはどうだ？
あれらは世に蔓延るただの有象無象であると」

どこまで黒ければ気が済むのかこの人は!!

「がんばって、理央ちゃん!! せめていちご畑とかケーキの山とか思うといいよ!!」

「おにぎり山…」

『いいです…。これ以上皆さんの人間性を疑いたくなるようなフォローは聞きたくありません…』

「理央君、大丈夫？
理央君はこういうのお好きじゃなさそうですものね…
ごめんなさい、私たちばかり浮かれてしまって」

『あ、いえそんな…』