元殺し屋はヒーローになる28 (ページ5)

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にっこりと微笑むホークスに力なく微笑みを返すとホークスは話を戻すように目を一旦閉じた

「キミたちを生捕りにするのが敵のベスト。そんなの大抵のダツゴクは不可能だ。1人、タルタロス出の彼女(・・)以外はね」

ホークスは、少し目を細めた

「俺の先輩にあたる。もちろん、こちらも最優先で捜索中だけど、もし彼女が仕掛けてきた時は、全力で逃げてください」

ホークスのその言葉に『その人って…』と問い掛ければ、ホークスは眉を落として笑った

「さすがだね、多分青子ちゃんが思ってる人だよ」

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真っ暗闇の街中、どこから撃ったのかわからないそんな中、わかるのはこの闇の中で私たちを生捕りにしようとしている敵がいるということだ

ダークブルーとピンクの繊維でできた弾丸…

“彼女”だ

元公安直属ヒーロー

「動いたな(・・・・)」

レディ・ナガン!!!

ドッという銃声が聞こえてくる。先ほどまでいた場所を銃声と共に跳び上がり、暗闇の街中をひたすらに逃げ惑い、壊された秘匿解散デバイスを回収し画面を何度か指で叩いてみたりもするが、やはり完全に壊されている

壊れたってことは私たちのこのGPSは機能していないということになり、オールマイトやホークスたちにも異常が伝わっているはずだ

レディ・ナガンが相手だとは知らせれなかったけど

駆けつけたところを狙われる可能性もある

どうする…!?

一旦言われた通りに退いて

「もう無ェよ。選択肢なんて」

ﾄﾞｳ

「青子さん!!!」

(曲射ってレベルじゃ…!!! ない!!!)

ギャギャと音を立てる弾丸を自分の手で受け止めて貫かれないようにする
驚くほどに後ろに吹っ飛ばされていくのをなんとか耐えていく

「…なるほど、オール・フォー・ワンが目をつけるわけだ」

脳裏に浮かび上がるは、昔見た配信動画の再放送だった

“あいつはイカレてるよ”

「今、注目すべきヒーローは？」という番組がたまたま目に止まってパソコンで再生しながら見ていた時だった