元殺し屋はヒーローになる28 (ページ33)

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(緑谷くんと同じく、一度決めたら止まらない人だって、よく知ってるんだ…！)

「聞いたぜ！ヴィランズたちの“個性”も使えるって！
すっかり、デクと同じで画風が変わっちまった(・・・・・・・・・・)なぁ!? 舐めプ女!!」

爆豪の腕の中にいる緑谷が、葉隠ちゃんへと渡されたのを確認する
緑谷をつれての移動は不可能。余計な怪我を負わせるし、動き辛い

いいさ、緑谷がいなくとも…オール・フォー・ワンを倒す

『頼んでないことをやろうだなんて、厚かましいね…ヒーロー…
それで？まさか私と一緒に戦うなんて言うんじゃないだろうね？』

「そのまさかだ」

『へぇ…全員で私に挑むの？全員、私よりもモブで雑魚のくせに』

腰を落とし、地面に手をつける
ゆっくりと息を吸い込み、吐き出した

『何もできない…闇も何も知らないお子ちゃまが、私について来たって…足手まといになるだけだよ
いい子は緑谷つれてお家に帰んな』

「いやだ!!」

『！』

子どものように叫んだ焦凍は「お前は！」と一歩踏み出し水溜りに足を踏み入れた

「またそうやって、俺の知らないところで無茶をして怪我して帰ってくる!!
頼られないことが、話してくれないことが、いやだ…！
俺はお前の家族だぞ!!!」

『家族以前の問題だよ』

「！皆さん、離れて！」

ドパッという音と共に勢いよくトゲの攻撃を出す
地面が鋭く尖ったトゲに変わり、A組に襲い掛かる

『切島、麗日、蛙吸なら知ってるよね…この攻撃…治崎の攻撃』

「青子ちゃん…！」

「夜神月！」

『かかってこいよ、ヒーロー…!! 私は治崎破無!! 私は、私の行く末を邪魔するヒーローを根絶やしにする、敵(ヴィラン)だ!!!』

ダンッと足を踏み込んでその場を飛び上がる
シュヴァルの力を借りて空から辺りを見回す

「爆風地雷!!!」

『！』

「話もしねーで、トンズラか。何でもかんでもやりゃできるよーになると、周りがモブに見えちまうなぁ!?」

トゲ攻撃を地雷のような形で吹っ飛ばした爆豪が、爆破で飛んでくる

「ヴィランだっつぅんなら、手加減するつもりはねぇぞ!!!」

『私は、誰にも、手加減しない』

来いよ、有精卵

捻り潰してやる