元殺し屋はヒーローになる28 (ページ4)

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233話オール・フォー・ワンからの刺客ページ4

「ナイトアイ、私は…」

その時、液晶パネルから音が出た

「なんだ!?」

そこには先ほどまで表示していたはずの２つのGPSが消えていた

(少年少女のGPSが消えた!?)

焦ったオールマイトはスピードを上げようとアクセルを踏み込んだ瞬間、運転席側の窓に何かが映った

BOOM

青子side

スマホを取り出して情報がどうなっているか聞こうとして、そんで耳に当ててたらスマホが吹っ飛んだ
立っていた屋上の向かい側にある建物の壁に突き刺さっている

《緑色の…少年…灰色の…少女…》

さっきから心臓が大きな音を出して波打っている
耳の横に心臓があるんじゃ無いかというほどに大きな音を出している

スマホを吹っ飛ばした弾丸らしきものの先端にはスピーカーのようなものが取り付けられており、そこから女の声が聞こえる

《お前達をつれていく(・・・・・)》

つれてく…!!

偶然居合わせた敵じゃ無い…狙いは私たち!!

来た…

来た!!

奴につながる(・・・・・・)ダツゴク!!

《大人しく従えば、手足は残してやる》

オール・フォー・ワンからの、刺客!!

ー病院退院前ー

「キミの力(ワン・フォー・オール)とキミの力(オーバーホール)なら、大丈夫だとは思うんだけど」

「ん？」

『なにが？』

緑谷と共に身支度をして自分の首に黒いマフラーを巻く
同じく部屋にいたホークスが少し目を伏せがちに言うから、モゾモゾと荷物の確認をしながら聞いてみた

「懸念がひとつ…」

『？』

「オール・フォー・ワンと死柄木は、まだ(・・)ワン・フォー・オールとオーバーホールを奪える段階じゃ無い
そして、殼木がいない今因子の鮮度を保つ術は無いハズ。青子ちゃんのおかげで、先の戦いで殼木関連の施設は全て洗い出したし」

『私には、それぐらいしかできないし…』

自分の首に巻いた黒いマフラーに顔を埋めるようにして下を向くと、「いやいや！」とホークスがすぐにこちらを向いてフォローしてくる

「キミを責めてるわけじゃ…青子ちゃんのおかげで、抑えることができてよかったって意味だよ」

『…………』