元殺し屋はヒーローになる13 (ページ8)

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《法の整備を進める国と対立するも、数年の拮抗の末に敗北
解放軍は解体され、メンバーの多くが捕まり、四ツ橋は獄中での執筆活動の後に自決》

『いいねぇ…面白い。で？中に入り込めた感想はどう？
私が手ェ回してやったんだから、うまくやらないとダメだからね？』

《あのね…俺だってお前にこんなことしてもらえるとは思ってもなかったし、まさかお前が…自ら異能解放軍に手を貸すとは思わなかったけど》

『あの四ツ橋力也…。あいつに力を貸す姿勢は見せておいた
ただ大切なのは…「誰が」、「裏切る」か…ただそれだけ
使えるものは使って、使えなくなれば使えるようにするまで治す
異能解放軍は…潰す…羽ばたくその羽を必ずもぎ取る』

《………さすがは、俺の妹。俺たちはこっちでなんとかする。無茶すんなよ…？》

『わかった』

あぁ、面白い

異能解放軍のボス、四ツ橋力也は敵連合の解体を目論んでいるのはいい

あいつらが潰してくれればなんとかなるが…だが、オモチャを失いグダリ続けている子供が…どう成長するのかも見ものだ

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『せーまーい』

「ならてめェが降りろや!!」

『爆豪かっちゃんって、着太りするのやめない？』

「さみいーんだよ!!」

真ん中に座っている私のことも考えて欲しい

「おい、あれ」

「んん!? トラブルか!?」

「ヒーローは？」

「……発生直後か。だが30秒もしないうちに…」

『はははっ！ドア開けてよ、私が行く』

「あぁん!? 俺が行く!!」

「ム!? いや、まずは周囲の状況を」

「確認した。避難誘導はあんたが頼む」

『あんたは戦えないけど、私たちは戦える』

バンっと開け放たれたドアから勢いよく飛び出し、『あははははははは!!』と、久しぶりに動ける体を全力で動かした

「リーダー!! 休日は量が違うな、量が！」

「お財布の濁流じゃ～!!」

ｽﾞｱｯ

BOOOM!!

「そうだけど!! まだ取って30分だぞ!!」

『んじゃあさ？』

「何分経ちゃヒーローになれﾝだよ？」

「なんじゃてめぇら、ヒーロー気取りかぁ～!?」

『ヒーローだけど～？』

逃げてくる一般人のために、地面を分解して作り替え、歩道に壁を作る

『その財布やバッグ、人のモン盗っちゃダメじゃん』