元殺し屋はヒーローになる13 (ページ5)

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「でもなんでコピーを？」

「エリちゃんが再び“個性”を発動させられるようになったとしても、使い方がわからない以上、またああなるかもしれない

だから物間がコピーして使い方を直に教えられたら彼女も楽かと思ってな」

『あ・い・ざ・わ・センセイ～？』

ズモモモモモ、と黒いオーラを見せつけると「すまん」とすぐに謝ってきた相澤先生

「…ごめんなさい。私のせいで困らせちゃって
私の力…みんなを困らせちゃう。こんな力なければよかったなぁ…」

「エリちゃん…」

『…………エリちゃん、困らせてばかりじゃない。忘れないで？
エリちゃんのその力は、緑谷を救けてくれた

使い方だと思うんだ。ホラ、例えば包丁だって危ないけどよく切れるものほど美味しい料理が作れるでしょ？
だからエリちゃんの力は凄くて素敵な力なの

…私と頑張ろう？時に休憩したっていい、後ろを向いたっていい、だけど忘れないで？
エリちゃんの周りには、いろんな人がいる。エリちゃんのために、力になりたいの』

少しだけ困り眉になったエリちゃんは、「私、やっぱり頑張る」と決心してくれた

「やっぱり青子さんは凄いや」

『ん？』

「エリちゃんを明るくさせることができる
やっぱり、まだまだ遠く及ばないや」

『弱者に寄り添うために身につけた力を使ってるだけ
緑谷は緑谷らしく、前向いてりゃいいんだよ』

お前はお前のままで、そうやっていてくれたらいいんだ

そうすれば、すべてはうまく進む

「あはっ…。ロゼリアちゃん、ひっどくね？」

「コラコラ…」

「でも、そういう感じッスよねぇ…。ロゼリア君」

『うっせぇなぁ…』

廃屋、とまでは行かない小汚い少し大きめの家の中

と言うわけでなく

『で、どうやって買ったの。このタワマン』

「んーーー？」

「ライアンさんのタワマンッスよ」

『さすがは大富豪』

この方達は今現在取り組んでいるある件について協力してくれている人たち

他にもいる

「にしても、ファンシーズからのご依頼が来た時は驚いたけどな」

「確かにねぇ」

「ライアンさんもめんどくさそうでしたけど、やる気はありましたからね」