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「「？」」
『エリちゃん…』
「ごめんなさい…。笑顔って、どうやればいいのか」
『っ………！』
困り眉でまた涙が出てくるエリちゃんを強く抱きしめた
お兄ちゃんの影が、まだ残ってる
そうだ、エリちゃんは
エリちゃんはまだ、全然救われてやしない
楽しいことを…笑うってことを、知らないまま
私が、もっとしっかりしていればエリちゃんは笑えていたのに…
『ごめんね、ごめんねエリちゃん…』
「お姉ちゃん…っ」
『ごめんね…』
「青子さん…」
私はこの子を全然救えてやしなかったんだ
「相澤先生。エリちゃん、1日だけでも外出できないですか……？」
『緑谷…？』
「無理ではないはずだが」
「じゃあ、エリちゃんも来れませんか………!!?」
『！』
「文化祭！エリちゃんも来れませんか!?」
文化祭でエリちゃんが楽しいって思ってくれたら…
そしたら！
「お姉ちゃん、ぶんかさいって？」
『文化祭っていうのはね、私たちの通う学校で行うお祭りなの
学校のみんなが学校のみんなに楽しんでもらえるように出し物をしたり、食べ物を出したり…』
「リンゴ！りんご飴とか出るかも！」
「りんごあめ？」
『りんごをあろうことかさらに甘くしちゃったスイーツだよ』
「さらに…」
『ふふふふ、楽しみでよだれ出ちゃってる』
エリちゃんの口から垂れたよだれを拭き取ると、相澤先生は校長に掛け合ってくれるらしい
「エリちゃん…どうかな!?」
「…………。私、考えてたの。救けてくれた時の…救けてくれた人のこと…
ルミリオンさんたちのこと、もっと知りたいなって考えてたの」
「嫌ってほど教えるよ!!! 校長に良い返事がもらえるよう俺たちも働きかけよう！
俺、休学中だからエリちゃんとつきっきりデートできるよね！」
「でぇと？」
「蜜月な男女の行楽さ！」
「みつげんなだんじょのこうらく？」
「先輩、何言ってんですか」
『エリちゃんに変なこと吹き込まないでください』
エリちゃんの耳を塞ぎ、『聞かなくて良いからねぇ』と頭を撫でる
「…お姉ちゃんもぶんかさい一緒？」
『うん。エリちゃんが一緒にいたいっていうなら、どこでも一緒に行くよ』
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サッカーバカ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします (2020年6月20日 21時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 続編おめでとうございます。今後も楽しみです。 (2020年6月20日 20時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年6月20日 11時
