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80-11 ページ42

どう返せばいいのか分からず、目を合わせずにそう答える









少しずつだが、炎司さんも、私たちも






時に立ち止まり、時に振り返っては






一歩、一歩と歩みを進めている









「夜神月。ナイトアイの葬式には行くのかい?」

『…行きたいところですが、まだ許可は下りてなくて…。バブルガールとセンチピーダーにお詫びの手紙を送りました』

「そうか…。無理しないでくれ」

『…はい』









病院前まで送ってもらい、席を立つ









「ゆっくり、休んでくれ」

『今日はありがとうございました。2人とも、仮免早く取れよね』

「うるせェ」

「ゆっくり休めよ、青子」

『うん』









これから始まる陰謀









それは少しずつ、裏で再び動き始めていたのだ









NOside









「ねんねんころり こんころり 息も忘れてこんころり
今度は誰が血を流す?」

『………………誰も血を流さないよう、動いてるんじゃんか』

「ふふふふ…………。ロゼリアは相変わらずだね
今宵から始まるパーティー…誰が止められよう?」

『止めてやるよ…こんなくそ喰らえな世の中』

「ふふふふ…怖い怖い」









満月の月をバッグにして窓辺に座るソイツは不気味に怪しく笑う









「キミの追っている2人、キミがトドメを指すのかい?」

『息の根は止めないよ。四肢はもぎ取る』

「こわやこわや…。ロゼリアは誰の血が見たい?」

『仲間の血は見たくない。何を犠牲にしようとも、私は必ず勝つ』

「ふふふふ…ロゼリアのその希望、叶うといいね」

『そうだね』









再び子守唄を歌い出す彼は、いつの間にか窓辺から姿を消していた









時期にして9月も終わり、10月を迎え、今日は学校に戻る日だ









と言っても、補講の日から2週間ほど経過している









インターン組も、ナイトアイの葬式に参列したと聞いた









インターンもしばらくは様子見







エリちゃんは、ようやく意識が戻ったものの、まだ精神的に不安定で、いつまた暴走してしまうかわからないため面会はできないと言われた








いろいろとあってもう大丈夫だと話してあげたいけど、彼女を苦しめたこの“個性”を見せるのは正直…怖い

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うさぎ - 続編おめでとうございます。これからも応援しています。 (2020年6月1日 19時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年6月1日 15時

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