元殺し屋はヒーローになる11 (ページ20)

今日:9 hit、昨日:22 hit、合計:156,736 hit

77-11 ページ20

(嫌…!! 止まって!!
いや！この人が!! お姉ちゃんが!! 死んじゃう!!)

“お前たちは呪われた存在”

(止まって)

「～～～～っ!!!」

『エリちゃん…！』

そのとき、フッとエリちゃんの力が消えた

ﾎﾟｽｯ

「ハアッ、ハアッ」

『エリちゃん…緑谷…』

気絶したエリちゃんを抱きとめ、なんとか起き上がった青子さんに「大丈夫…」とへにゃりと笑って見せる

警察の人や救急隊の人たちが来て、けが人を救急車に乗せた

「気絶してから発熱が」

「とりあえず、病院へ運ぼう。君もだ」

「はい」

「彼女は？」

「額から血を流してるだけで、外傷はないです」

エリちゃんを渡し、僕の隣で頭を押さえながら立っている青子さんも救急車に乗り込んだ

『あの…緑谷』

「？」

『…ありがとう…エリちゃんを救けてくれて』

「！」

瞳にうっすらと涙を見せた彼女に僕は、「うん」と頷いた

「緑谷…」

「！」

「お前は未来を、ねじ曲げた」

ナイトアイの言葉に、僕はすぐに言い返した

「ナイトアイ、僕言いそびれてて！
オールマイト！生きるって！ナイトアイに合わせる顔がないって…！必ず、会いましょう！会って…また！だから…頑張って!!」

ナイトアイを乗せた救急車はそのまま病院へ走っていく

「けが人も多いし、手放しで喜ぶ状況ではないけれど…緑谷くん、ありがとう」

「リューキュウ」

その後…

治崎を乗せた車が敵連合に襲撃されたのだ

「なァにが、「次の支配者になる」だ」

「殺しに来たのか」

「いーや…。お前が最も嫌がることを考えた
俺はお前が嫌いだ。偉そうだからな」

コンプレスは治崎の腕を圧縮した

「コレさァ、二箱あるけどどっちが完成品？
まァ…いっか」

「…………………………………返せ」

「あのな、オーバーホール。“個性”消してやるって人間がさァ、“個性”に頼ってちゃいけねェよな」