元殺し屋はヒーローになる11 (ページ15)

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緑谷side

「え」

蹴りをしようとして、吹っ飛んだ

オールマイトのニューハンプシャースマッシュみたく、風圧で空中を高速移動したのか

「待て待て待て待て」

かっちゃんと戦ったときみたく、コントロールがブレたのか!?

じゃあつまり、足が!!

麗日side

「デクくんは…。！」

血だらけの治崎がいて、その脇には

「青子ちゃん!?」

「どうしてここに!?」

「治崎の妹が、夜神月青子だ」

「「え!!?」」

ナイトアイの言葉に耳を疑う

だって青子ちゃん、そんなこと一言も言ってへんかった

「だから…。…触りたくないんだ
使い方も能力も…教えてないのに、壊理…!! ダメだお前は…破無と同じで俺のモノだ」

(破無…青子ちゃんのことか!!)

「オヤジの宿願を果たすために、お前と破無がいるんだ壊理」

「マズい！」

「君達は…大丈夫…だ…」

意識のない青子ちゃんが治崎に抱き抱えられている

「少なくとも…奴が今…キミらを…標的にする…ことはない…
奴は…緑谷とエリちゃんを追って夜神月と地上へ…出る…そして…緑谷を…殺す」

「そんなの…」

走り出そうと足を出したのに、体が重くなって動けない

「見たんだ…」

「それ聞いて黙ってると…」

「キミたちのその状態では…奴に向かっても…勝てない…」

「だからってなんもしやんのはちゃうやろ!!?
未来なんて何かせな変わらんやろ！青子ちゃんは連れて行かせない!!
まだ青子ちゃんと一緒に遊びたいんやから!!!」

吐きそうなのを我慢して、瓦礫を浮かす

(青子ちゃんを…救ける!!)

緑谷side

(体が…熱い…いや、冷たい
僕は100%を出していた、なのに！)

骨折してない！

それどころか

「怪我も治ってる………！キミの…力なの…？」

その時、体が内側から引っ張られるような感じがした

「力を制御できてないんだ。拍子で発動できたものの、止め方がわからないんだろう壊理！」

地面から現れたのは気絶した青子さんを連れ、部下と融合してバケモノのようになった治崎