3話 京都へ ページ10
東京駅に行くと、既にホームにいた蘭と園子、おじさんと新一がいたのに気づき駆け寄ると「姫乃！」と蘭が駆け寄ってくる
『ごめん、遅くなった』
「大丈夫、まだ出発じゃないから。で、その後ろの人は？」
『お兄ちゃんと佐々木先輩。観光するのと勉強目的なんだって』
「姫乃が世話になってるな。久しぶりだな、お前ら」
「大河さん」
「お久しぶりです！」
「おう。んで、こっちは俺の同級生の佐々木だ。悪い奴じゃないから安心しろ」
「ちょ、平野…。佐々木って言います、よろしくね」
「鈴木園子って言います！」
「毛利蘭です。こっちは父です。それからコナンくんです」
「こんにちは！」
「こんにちは。挨拶できて偉いな」
お兄ちゃんに撫でられた新一は「あははは」と苦笑いしながら答えた。そりゃ中身は17歳の高校生だからね
「ちょっと、姫乃。どこで知り合ったのよ、あんなイケメンと」
『いや、高校の先輩だから』
「いいじゃない！いいじゃない！羨ましいわよ！」
『ハハハハ…』
頬を赤らめている園子は佐々木先輩にいろいろと話しかけていくのに対して、蘭は「ちょっと園子」と宥める
「大丈夫なのか？あの2人連れてきて」
『なにかあれば園子と蘭に任せるし、それに今気になるのは』
「京都で起きてる連続殺人事件だろ？オメー、最近そのニュースばっか見てるからな」
『あ、あははは…』
なんでもお見通しということですか…
頬をかきながら笑って答えると「そろそろ行くわよ」と園子に声をかけられて新幹線に乗り込んだ
ー京都ー
「やっぱり京都は、私たち日本人のふるさとよねぇ!!」
「いいか！特別に連れてきてやったんだから、仕事の邪魔すんじゃねーぞ!!」
「「はーい！」」
素直に返事をする私と蘭、新一に対して園子はそっぽを向きながら適当に返事をした
「んじゃ、とりあえず俺らはどうする」
「うーん。観光してもいいけど、姫乃ちゃんは？」
『とりあえず、蘭たちと一緒に行きます。観光はまたあとででもできるので』
「んじゃ、俺らもついてくか」
「だな」
その足で向かったのは山能寺だった
タクシーを降りて古い門をくぐって境内に進むと本堂の前で数人の男たちがなにやら雑談をしていた
「おお、毛利さん！遠いとこ、ようおいでくださいました！」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年4月9日 15時
