2話 幼児化 ページ8
『…………………』
高校2年生になった矢先に呼び出しを食らった。夜に、しかも幼馴染から
遊園地のトロピカルランドに向かった幼馴染2人組。あいにく私はその日は委員会があって行けず、お土産を期待していると言っていた矢先の出来事だった
『で、なんで小っちゃくなっちゃうの』
「オレが1番聞きてえよ…。で、オメーは大丈夫なのか?先輩のこと」
『それが1番の悩みだよ…スキンシップがすごいし、距離も近いし…』
「ハハハハ…」
『それに…』
「?」
あの日、私寝てたのに先輩
“好き”
『どうしよう…』
「なにがだよ」
『ねぇ、新一…これってどうしたらいいの?』
「なにがだよ。本題が見えねえよ」
『んー…』
先輩がどういう意味で言ったのか、わからない
だけど…もしこれが勘違いだとしても聞き間違いだとしても、私は多分…先輩に
ー新学年・4月ー
「おはよう、平野」
『おはよう、みゃーちゃん』
「今日から2年だね。何組だった?」
『B組』
「俺もBだったよ」
下駄箱で靴を履き替えていると「おはよー」と暮沢もきた
暮沢も同じクラスらしく田代もだとか。特にメンツが変わらず良かったと思う
「そういえば、平野。京都行くって聞いたけど本当なの?」
『え?あ、うん。幼馴染が行かないかって言うから…まあ、観光目的って言うよりかはちょっとした用事を済ませるみたいな感じだけど』
「用事?京都に?」
『幼馴染の父親が名探偵でさ。京都のお寺から依頼があったらしくて、それなら一緒に行かないかって』
「へぇ…ちなみに、その名探偵って?」
『毛利小五郎』
「「あの有名な名探偵!?」」
『?』
みゃーちゃんと暮沢が言うのに対し『まあ、ここ最近なんだけどね』と言いながらB組の教室に入った
「へー…なんか、平野の交友関係よくわかんないな」
『他にもいるよ。工藤新一とか』
「高校生探偵の!?」
『うん。最近は連絡取ってないけどね』
机の上にカバンを置いて席に座ろうとすると「姫乃〜」とお兄ちゃんがドアからひょっこりと顔を出した
『お兄ちゃん』
「お前、来週京都に行くんだろ?」
『うん』
「で、一応小遣いやっとくからな」
『…えっ、小遣い?』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月9日 15時