名取先生の色々な日々

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名取side

藍「お前はあっちを頼む。冴島、サポートしてくれ。」

名「分かりました！」

冴「はい！」

俺は藍沢先生と冴島さんとは反対側に行き、患者を見る

救急隊員「先生！！この方お願いします！火傷が酷く意識もありません！」

名「酷い火傷……翔北救命センターの名取です。今見ますね！」

爆発に巻き込まれたであろう重症患者を見ていた

男「先生！こいつ大丈夫ですか？早く何とかしてください！」

名「分かってます！少し落ち着いてください」

男「落ち着けるわけないでしょ！？同僚がこんな大火傷を負ってるんですよ！？お願いです、助けてください」

患者の同僚だという男性に肩を捕まれ体を揺さぶられる

無理やり揺さぶられることによって目眩や、頭痛、吐き気の症状が強まる

名「っとにかく！今見ますから」

男「……お願いします」

男性や救急隊員が見守る中懸命に治療する

くっそ、全身が怠いせいで手元が狂う






おぼつかない手でなんとか治療を終えた

名「搬送お願いします……」

救急隊員「分かりました！」

結局俺は、この患者さんだけを見ていて終わった頃には既に全員の搬送先が決まっていた状態だった

あとは帰って必要な処置をするだけ、、

なのに、なんで体動かないの？

なんで何も見えなくなっていくの？

バタンっ

ズキズキと痛む頭がコンクリートに打ち付けられて更に激しい痛みが走った

だけどもう起き上がることはできなくて、ただ目を閉じて何も感じなくなるのを待つだけしかできなかった

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