三十五話 ページ36
夏休み合宿突入。
いつもとは比べられないくらい静かに寝ているAがバスに揺られる…はずもなく。
『なんで男バレとバスが一緒なんだよ!!マニーか!?毎度のご都合主義か!?バスぐらい別々にしろよコノヤロー!!!』
監督「堤うるせーよ。そんなんどっちもに決まってんだろうが。大塚一発殴れ。」
『ゴヘッ』
Aの騒がしさで今まで寝ていた選手たちも目を覚ます。迷惑そうにAを見てから、また浅い眠りにつく。
Aは大塚のパンチをくらい、一瞬天に召されかけたが、ギリギリのところで踏みとどまる。
「言い忘れてたけど、アンタこの合宿終わったらユースの方あるからね。」
『うげ、それはキツいってば。』
赤葦「そう言えば堤、選ばれてましたね。」
そう、実はAは全日本ユースに招集をかけられていたのだ。
高校ではトップクラスの実力。総合力は高校ナンバーワンとも言われている。
インターハイではチーム最多の32得点。
普段からは想像できないような実績を持つ。
「インターハイで暴れまくったからね〜。優秀選手なんかにも選ばれちゃって。」
『いででで、嫉妬ですか?アイタッ!!
大塚さんも選ばれてるじゃないですかぁ!!』
「アンタみたいなクソガキが選ばれてることが気に食わないのよ。」
小見「まぁでも、コイツの実力は確かだからなぁ。」
猿杙「木兎見てても思うけど、やっぱりそういうヤツらって皆妖怪だよな。そんなヤツらと一緒にバレーできてる俺らはもしかしたらかなり幸運なのかも。」
『もしかしなくても幸運ですね。』
猿杙「…こういうこと言うから残念なんだよ。」
猿杙は頭を抱える。
何故彼女はこんなにも馬鹿なのだろうか。
ウシワカみたいに黙っていればいいものの。いや、ウシワカも変人なんだっけ。確か、堤に告白したとかなんとか…。
常人には理解できない。変人は変人を好きになる、妖怪は妖怪を好きになるってことか。
鼻ちょうちんをつけてプープー寝ている木兎を横目で見て、猿杙も眠りについた。
955人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nonn - オチは、木兎さんだと思っていたので以外でした。木兎さんバージョンのオチも見たいと思いました。とても面白かったです。 (2022年2月9日 12時) (レス) @page33 id: cfc7f8846a (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 奏音さん» 夜久さんのメイド服は世界を救います(真顔)面白いと言って貰えて嬉しいです!これからも恐らくダラダラと長く続く予定なので、付き合っていただけたらと思います! (2020年5月15日 9時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - 私まだ1しか読んでないのですが、もう、面白い以外の言葉が見つかりません!wなんか堤ちゃんの性格が面白くて好きですwwwあと、流石にやっくんのメイド服はヤバいです…!グヘヘヘ←(((キモ これからも頑張ってください!応援してまーす!! (2020年5月8日 23時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 土の影さん» 土の影様が読んでくださっていたことに感激です!これからも面白いと思ってもらえる作品目指して頑張ります。コメントありがとうございます!! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
土の影(プロフ) - 続編出てる中こちらへのコメント失礼します!読んでいて楽しすぎて、すぐコメントしなくては…!と思いまして。本当に面白いです、これからも応援してます!更新頑張ってください!(^^) (2020年4月9日 10時) (レス) id: 71404c1896 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まりも | 作成日時:2020年3月21日 23時