その�� ページ3
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あっという間にコタツの上には
煌びやかな三段のお重が並んで
薮くんがおぼつかない手つきでお雑煮のお椀を並べた。
「さ、食べよ。
あけましておめでとうございます」
「いただきま〜す‥っと。
おお、これこれ」
「仙台のお雑煮は野菜が沢山なんだよ、
鶏肉、しいたけ、人参にセリと‥
これはしみ豆腐っていうんだけど、
こっちには、あんまりないでしょ。
ゴボウを細く長く切るのは縁起がいいからで‥
あれ？薮、なんで長いと縁起がいいんだっけ？」
「細く長く生きるようにじゃなかった？
うん、うまいな」
光くんは薮くんと一緒だと、
すっかりリラックスしてよくしゃべる。
楽屋とはまたちょっと違うんだよね。
薮くんは光くんが話してる間に変なちゃちゃは入れないし、ゆっくり聞いてるから話しやすいみたい。
「だいちゃんは？美味しい？」
「うん。これ、光くんの手作り？」
「えへへ、張り切っちゃったさー
こっちのおせちも食べてみて、だいちゃん、きっと好きだよ」
「だいき、雑煮に七味入れてもうまいぜ」
やぶひかをセットにして独り占めなんて
なんか久々だなあ、
ふたりの穏やかな会話と
美味しいごはん
俺もすっかりリラックスして
なんだか懐かしいような、
甘えた気分に戻ってしまう
もしかしたら…これが実家？的な感じ？？
と、しばらくして薮くんが
「で、お前、裕翔はどうしたんだよ」
と、切り出した。
ああ、そうそう、それ！
くつろいでる場合じゃなかったって
光くんと裕翔は去年の秋から一緒に暮らし始めた。
とにかくひと時も光くんを離したくないのと
光くんがついムリをしがちなのが心配で仕方ない
っていう事だった。
もちろん、俺らはそれを全員で祝福したし、
おままごとみたいだったけど、
お披露目会みたいなのもしたんだよ
「裕翔？寝てる。
…置いてきた！」
「え？置いてきたの？」
「どうした？
正月早々、ケンカかあ」
びよおおんとお餅を伸ばしながら、
のんびりした口調で薮くんが声をかけたら
光くんがぽっぺたをぶんっと膨らませた
「ケンカっていうか…さ…、
ねえ、薮、聞いてくれる？」
「お、話せよ」
薮くんはおせちを食べる手を止めずに
気軽に返事をするけれど、
俺はちょっと緊張して
座りなおしてしまった…
だってこれ、あれでしょ、
奥さんが実家に帰ってきちゃったって話でしょ。
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Ｑ(プロフ) - ちちちさん» いらっしゃいませ！ここのおふたりには、ウスグラ感は全然なくて、なんだか楽しく愛をはぐくんでおります。ゆとひかもラブラブです。いつかダブルデートさせてみたいです。 (2020年1月23日 8時) (
レス) id: 606e7e57bd (このIDを非表示/違反報告)
Ｑ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 早速のお越し、ありがとうございます。仙台 お雑煮で検索したら具沢山のお雑煮レシピが出てきました。私も食べてみたい、ちなみに出汁はハゼの焼き干しを使うそうです〜 (2020年1月23日 8時) (レス) id: 606e7e57bd (このIDを非表示/違反報告)
ちちち(プロフ) - 新作!Qさまはほんと作品ごとの雰囲気が全然違う〜尊敬です！更新楽しみにしてます！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: b5788e234f (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - 新作、おめでとうございます。具沢山のお雑煮。たべたいーー。 (2020年1月22日 19時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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