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3.
そして、敬浩さんが絡んだことによって俺と臣の関係にも少し動きがあった。
臣はきっと、俺をちゃんと自分のものにしたいんだと思う。
敬浩さんに先を越されたっていうのはまぎれもない事実。
でも、あんまり覚えていない俺にとっては臣がただ積極的になっただけ。
だからずっと心臓がもたない毎日を過ごしている。
「臣?!」
「何」
「ちょ、髪くすぐったいっ!」
「じゃあ家帰ろ、やることある」
というように、若干のセクハラ混じりのお誘いをなんとか押さえつけて今はなにもない。
臣も多分、まだ俺が震えてることに気付いてる。
あんまり覚えていなくても、ボーッとしてるときに突然肩を叩かれるとそれが誰であっても怯えてしまう。
頭では忘れているのに、体が覚えている。
まさしくそんな状態だった俺に、みんな分かっているけどいつも通り接してくれる。
「隆二さん!今日お昼どこで食べますか?」
「啓司さんのお店行きましょ〜!」
「美味しいですもん!」
昨日も行ったでしょ、と言う前に岩ちゃんは先輩のお店に行こうとはしゃぐ。
もちろん啓司さんのお店はお洒落だし美味しいし行きたいけども。
啓司さんとは先輩の黒木啓司さん。
調理の専門学校を卒後した後何年か修行して、今は自分のお店を出してる。
直人さんからの紹介で知り合い、何度かお店にも行ったことがある。
「ね、ね、行きましょうよ〜隆二さん」
「う〜ん…」
俺が行きたがらないのは、啓司さんが何かあるとかじゃない。
その店の常連が、敬浩さん。
今まで何度か行ったけど、一度も姿を見ていなくて逆にそれが次は会うんじゃないかと緊張してしまう。
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春山の小春(プロフ) - reira1227さん» ありがとうございます!また次回作でもよろしくおねがいします。 (2019年6月25日 8時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
reira1227(プロフ) - 雨宮兄弟大好きなので楽しみにしています! (2019年6月23日 17時) (レス) id: c7865bc4a4 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - 麗華さん» 返信出来ず申し訳ありませんでした。なんとかラストまで書き終えることができました。次回作でもどうぞよろしくお願いします! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 24ef585744 (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 毎日めっちゃ楽しみに見てます!ラストまで頑張ってください!! (2019年5月27日 22時) (レス) id: 860c6ebc86 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - シュニーさん» ありがとうございます!ラストシーンまで駆け足で作成中ですので是非最後までよろしくお願いします。 (2019年3月21日 12時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春山の小春 | 作成日時:2017年9月15日 20時