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2.
それからの臣は、極端に俺を制限するようになった。
束縛、とは全く違うけど。

「ねえ、どこいくの?誰と?」
「俺は?付いて行ってもいい?」
「何時に帰ってくる?迎えにいくから」

俺を心配するようになったし、どこに行くにも付いてくるようになった。
敬浩さんはあの日以来、LINEを送ってこないし集まりに参加することもない。

岩ちゃんなんかは凄く心配してくれている。

「大丈夫でした?あの後」
「うん」
「敬浩さんが何もしてこないなんて…隆二さんのことあんなに目で追ってたのに」
「え、そうだったの?」

岩ちゃんはあの日以来もとの明るい岩ちゃんの姿しか見せてない。
今も、もう!隆二さん鈍感!なんて可愛く言ってる。
もしかしたら1番怒らせたら怖いのはこの子かもしれない。

そんなことを思っていると、岩ちゃんは突然表情を暗くして俺と臣に向き合った。

「…あの、臣さんに隆二さん」
「なぁに?」
「ん?」

岩ちゃんは、直人さんの方をちらりと見てから決意したように俺たちに頭を下げた。

「ごめんなさい」

「2人が思ってる通り、俺が敬浩さんに2人のことリークしました」
「2人の邪魔してたのは、俺です」
「ほんとにごめんなさい」

なんて声をかけていいかわからない俺達に、今まで後ろで岩ちゃんを見守っていた直人さんが近付いた。

「…本当に悪かった。俺が何も気付けなかったせいで、お前らに迷惑かけて…」
「色々俺たちのこと、手助けしてくれたのに」

そう言って直人さんも頭を下げた。
戸惑う俺を他所に、臣は2人をじっと見つめて口を開いた。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 臣隆 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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春山の小春(プロフ) - reira1227さん» ありがとうございます!また次回作でもよろしくおねがいします。 (2019年6月25日 8時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)
reira1227(プロフ) - 雨宮兄弟大好きなので楽しみにしています! (2019年6月23日 17時) (レス) id: c7865bc4a4 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - 麗華さん» 返信出来ず申し訳ありませんでした。なんとかラストまで書き終えることができました。次回作でもどうぞよろしくお願いします! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 24ef585744 (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 毎日めっちゃ楽しみに見てます!ラストまで頑張ってください!! (2019年5月27日 22時) (レス) id: 860c6ebc86 (このIDを非表示/違反報告)
春山の小春(プロフ) - シュニーさん» ありがとうございます!ラストシーンまで駆け足で作成中ですので是非最後までよろしくお願いします。 (2019年3月21日 12時) (レス) id: 3714b32197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春山の小春 | 作成日時:2017年9月15日 20時

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