イナイレでヤバイ奴 (ページ29)

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灰崎side

俺は今一星に首輪を着けて廊下に四つん這いで歩かせてる。

灰崎「もっと声だして歩けよ！」

一星「ワンワン･･･」

明日人も野坂も邪魔して来ねえし、何の問題もなく遂行できるのは楽でいいよな。

まぁ、正直この仕事は全くもって楽じゃねえけど。

そろそろ授業も始まるし教室に戻らねえとな。

灰崎「ほら早く歩けよ。」

一星「ワン･･･」

そのまま一星を連れて教室まで行き、ドアを開ける。

灰崎「えっ･･･」

いつもなら普通に授業に向けて全員に席に着いてるはずなのに机が端に寄せられて床に泣きながら倒れている神門。

そいつの頬には殴られたような跡がある･･･ってことは、まさか！

野坂「やぁ、灰崎君。」

灰崎「お前何やって！」

野坂「何って君がいつもしていることだろ？君も一緒にどう？」

ふざけんなよ。そいつを傷つけたら本当のいじめになっちまう･･･でも、ここでやらねえと皆から怪しまれる。

そうだ。こんな状況ならきっと明日人が何とかしてくれるはずだ。って、あれ･･･何でこんな時に限って明日人が居ねえんだよ！

もう･･･俺がやるしかねえのかよ･･･

灰崎「あぁ。やらせて貰おうか。」

少し傷つけるだけでいい。そしたら怪しまれることもないだろ。

灰崎「大人しくしろよ。」

神門「やめてください･･･許して･･･」

俺は神門の前に立って鋭く睨んだ。

でも･･･やっぱり嫌だ。何の罪のない奴を傷つけるなんて･･･でも、ここでやらないと俺がやられるんだ。許せ。

俺は神門の顔面を思いきり蹴ろうとした。

一星「やめて！」

その瞬間、一星が神門の前に立って両手を広げた。