181話 ページ34
そんなことを思っていたなんて知るはずもない私はなんて返していいか分からなかった
及「ねぇAちゃん」
あ「っ、はい」
突然に呼ばれたから少し声が裏返ってしまったけど、及川さんが私に向けるその瞳が綺麗すぎて目を逸らせなかった
1歩1歩私に近づく及川さんに対して私は動けなく、あっという間に及川さんが私の目の前にきていた
及「俺、卒業したら日本から出ようと思ってる」
私を抱きしめながらそう言う及川さんはとても苦しそうだったけど、多分プロのバレー選手になる為にもっと上を目指すという事だなと全て察してしまった
あ「…」
私は及川さんが自分の夢に向かって進む彼を止めるとか、行かないで欲しいとか、そんな事を言う資格なんてないんだろうけど、でも傍で応援したいなって同時に強く思ってしまった
及「どこに行くかは決まってないけど、プロのバレー選手になったら」
その瞬間及川さんが私の目を見て真剣な眼差しで私に聞こえるように伝えた
及「Aちゃんの事、迎えに行くから」
何故かは分からないけど私の瞳からは涙が溢れてしまった
嬉しいはずなのに、涙が止まらなかった
及川さんだって、自分の夢ぐらいある
それが上を目指す事の彼の才能と実力は近くにいる私が1番知ってる
応援して待ってますって言わなきゃいけないのに、今の私の心の中は言葉では言い表せなくて、ただただ、及川さんが私から離れてしまうことが嫌だと思ってしまった
及「っ?!な、何で泣くの?!」
「え、どうしよっ、ごめん、俺急すぎたよね?!ごめんっ!」と突然泣いた私に対して慌て出す及川さんは私の頬っぺを優しく撫でたり、止まらない涙を手で優しく吹いてくれたりしているそんな及川さんにまた、涙が溢れてしまった
私が泣いたら及川さんを困らせちゃうだけなのに
泣いちゃだめと言い聞かせてもそれでも涙は止まらない
あ「ごめん、なさいっ」
謝るけれども、涙はとめどなく流れている
そんな私を見兼ねた及川さんが更にぎゅっと私を潰さないように抱きしめてくれた
私が安心するように、落ち着くように
及「今言うべきじゃなかったね…ごめん」
あ「っ、いえ…及川さん今年が最後ですから進路ぐらい決まっていて当然です」
まだ9月だけど進路を決まってる人はもう決まってると思うし、まだ何も考えてない人だっているし、決まってない人だっている
でも及川さんの中では覚悟が決まっているように見えた
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もも(プロフ) - はくろーさん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年6月19日 20時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年6月18日 22時) (レス) @page8 id: fc551a1063 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 八坂リアさん» わー!ご指摘ありがとうございます!いつも外すの忘れやすいんですよね笑笑ありがとうございます! (2022年6月18日 17時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - オ/リ/ジ/ナ/ル/フ/ラ/グ/が立ってしまっているようですよ・・・!。 (2022年6月18日 16時) (レス) id: 16d5f57960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2022年6月18日 15時