勿忘草の丘 ２.【オリジナル長編物語】

67話 入居手続きの合間 ページ22

「……分かったわ。手続きしてくるから、待ってて」



そう言って、百合亜さんは家の奥に行ってしまった。

高い場所に置かれた四角い洋風の時計を見ると、現在の時刻は１時４８分。

なんだ、まだ１時間も経ってない。待っている間、何をしていようか。

女子三人で悩んでいると、丁度雷華さん達が帰ってきた。

買い出しに行っていた長身の青年の名前はロック。まだ帰って来てはいなかったけど、気になっ

たからみんなで聞いてしまった。

さっきあった事を教えると、雷華さんは扉の取っ手に手を掛けながら口を開いた。



「じゃあ暇なんだな。お前ら外行くか？」

「あ、行きたい！ 行こうぜ勇助」



そして今、私、澪、紗羅、雷華さん、一矢、勇助、アレンの七人でさっきの街の商店街に来た。

この街に一つしかない大きな商店街は、地図を大雑把に見てみると北と南に伸びていて、北はさ

っきの丘と百合亜さんの家、南には大きな湖と森がある。そして、東は住宅街、西には洋風のお

屋敷が建っている。

ちなみに、百合亜さんの家は丘の下にある。客人が多いからか他の家より少し大きめ。

そんな中、一矢は相変わらず雷華さんに質問を続けた。



「そういえば、世羅って何処に行ったの？」

「世羅ならロックと合流して武器屋に行った。ハンドガンの調子が悪いんだってさ」

『は、ハンドガン………？』



ハンドガンって、銃の？

アレンと紗羅以外の人は全員驚いていた。

だって、私達が住んでいる世界じゃありえないんだもの。銃刀法違反になってしまう。

驚く中学生達に、雷華さんはによによと笑みを浮かべながら話を続ける。



「この世界にとってはそんなに珍しくないぜ？ 銃を使う奴は人間くらいだけど」

『ええええええ』

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ラッキーカラー

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キャラの最近つぶやき【２.】編

雷華 「最近暇すぎて百合亜の人形で寅と遊びだす夕食後の自由時間。」

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