135話 未来への歯車 ページ45
【アレン 視点】
"俺、Aが好きだ!!"
彼の言葉を、僕は木々の裏で偶然聞いてしまった。
彼は勇気を出したんだ。ついに彼は、僕の大切な人に想いを告げた。
不思議と、僕の心に悔いはなかった。
ただ、彼女のことを頼むよって思っただけ。一矢とAはお似合いだったし、なによりAが
幸せなら、僕にとってそれほど幸せなことはない。
何度も自分に言い聞かせきた僕の役目。それは、今を希望の未来へ導いてくれる"あの三人"を時
がくるまで守り抜くこと。
どんなに自分が辛い思いをしても、彼女らが希望の未来へ導いてくれるならそれでいい。
僕が絶望の未来から来た一矢の分身だから、未来を変えるために来た分身だから。
だから、僕は彼よりも声が低め。最後の力で作られた分身だから、少し外見が違う。
それが僕の一番大きな秘密。僕の他に、未来予知ができるミリヤさんしか知らないだろう。
この事は、多分師匠も知らない。
「アンタ、さっさとAちゃんを離しな! さもないとウチの斧でその頭を叩き割るで!!」
直後だった。
ユラさんの、威嚇するような大きな声。さっきの彼女からは想像もつかない程の低さだ。
A達に何かあったのだろうか。急がないと。
「うわぁっ、ボクの力が効かない!?」
「大丈夫ですか皆さん!」
僕が皆の元へ着いた時、林を調査する班は全員集まっていた。
黒ずくめの二人がAを捕らえながら日が当たった土の盛り上がりに立ち、皆の攻撃を跳ね返
していく。ユラさんの斧も知里花さんの槍や魔法も、全く効いていない。
僕らの攻撃が止んだ瞬間、Aを捕らえていない方の黒ずくめの者がフードをとった。
その者の正体は______
「……ユラ」
「おっ父!?」
「ユラ、大丈夫!? 今すぐAを」
「み、みんなやめてや!! 紗羅も、おっ父に攻撃せんでくりょ……」
片方は、ユラさんのお父様だった。
その数秒後、声を聞きつけた他の班の人が駆けつけた。彼に攻撃しようとする皆を、ユラさんが
必死で止めようとする。
今の皆にあるのは、混乱だけだった。
そのうちに、二人はAをかかえたまま飛行船の縄梯子につかまって逃げていく。
「無意味な者には、死を」
ユラさんのお父さんがAを抱えたかと思うと、もう片方の黒ずくめが銃を取り出す。
誰かに狙いを定め、引き金を引いた。
撃たれたのは、あの子だ。
「澪っ!!」
ラッキーカラー
あずきいろ
勿忘草の丘 *作成話 &・つぶやき
・中二病って難しいけどかっこいいんです
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さやや - やはりそうきましたか…(^∇^) ヒントもあるのでじっくり考えてくださいよ〜 (2017年4月3日 22時) (レス) id: 5be7de8890 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - キャラクイズは3番で!2番と迷いましたー(笑) (2017年4月3日 19時) (レス) id: c42f2bb75a (このIDを非表示/違反報告)
さやや - 頂志桜(サム)さん» そろそろ3.から4.に移りそうなので、今回の番外編では後から入ってきた人達の設定等を公開したいと思います。またキャラ選挙もやりますね〜 d(^_^o) (2017年3月31日 23時) (レス) id: 9fc94228fe (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - さややさん» 大変ですね……ご心労お察しします。根気よく頑張ってくださいね。応援してます! (2017年3月31日 22時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
さやや - 頂志桜(サム)さん» 文字化けですね…… 百合亜さんのお父さんの名前は龐で、ミチルと読みます。満の方に変更しようと思います。繫木の方はどうしても変更するわけにはいかないので、見つけ次第直すしかないですね…… (´Д` ) (2017年3月31日 22時) (レス) id: 9fc94228fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さやや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/
作成日時:2017年2月4日 10時