【HQ】 妹が顔面国宝な件について。

可愛すぎる５ ページ5

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「………」



『………』






無言はとても気まずい。誰か助けてください。

む、むこうも私と話すことなんか無いかもしれないし、ヘッドホンで音楽でも聞いてよう！！うんそれがいい！！

よし、と意気込みカバンからヘッドホンを取り出そうとすると______






「あ、えっと夏陽さんは仕事とか大丈夫??」



『あ〜うん!!今日から3連休だからまあ大丈夫かな!!』






向こうから話題を切り出してくれた。何とかつなごうとにこにこしながら答えるが、まあこっちを向いてくれない。

そして会話途切れる。完全に私のせいだ…ごめんね!!







『明日とかね、梟谷で男子バレー部の合宿やるって聞いてさ、梟谷高校のバレー部って強かったよね!?』







よ、よし。これで繋がったはず。相手がバレーに興味なかったら最悪だけど!!







「あ、うん!!俺もバレー部でさ、木兎先輩とかすごいスパイクなんだよ!!」



『あ、バレー部なんだ!!私も結構バレー好きだから仲良くしてくれると嬉しいな』







よっぽどバレーが好きなのか話す際にこちらを向いたため、ここは仕掛けるべきだとにこっとスマイル。うん!!これで仲良くなれると嬉しい!!







「っか、可愛い……」



「面長くんが照れてる〜!!」



「顔真っ赤〜」



「あ、ウチ吉田ね!!Aさん、宜しく!!」



「お前はどさくさに紛れて抜けがけしようとすな!！」






一瞬にして賑やかになった教室。この上なく感動……!!






「面長くんって俺尾長だよｯ!!」



『あはは!』



「「「「(このクラスに天使がいます…!!)」」」」






____________







「てことで、ま、まあ俺は尾長渉。面長くんって呼ばれてるな…不本意だけど」



『不本意なんだね笑あ、私は日向A!!夏陽Aは芸名だから、Aでいいよ!!』



「な、名前呼びでいいのか…??(ファンに殺されそうだけどな…)」






みんな強制的に尾長くんが退散させた後、互いに自己紹介を済ませる。尾長くん、やっとこっち向いてくれるようになりました。






『うん!!全然大丈夫!!』



「じ、じゃあ俺も名前呼びで……あ、やっぱなんでもない!!」






パッとこっちを向いたと思うと、顔を隠してそっぽをむく尾長くん。いや乙女か!!笑





『じゃーよろしくね、渉!!』



「え、あ、お、おー??」





テンパってその後我に返ったのかすぐに顔を赤くする渉。

拝啓、日向翔陽様。
何とか友達1人GETです!!





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