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190話 荒れ果てた海の国 ページ10

【世羅 視点】



皆の無事を確認し、俺達はアルメリア王国の入り口まで向かった。

王都への道が、若干ヒース町の様に荒れているのは何故だろう。

人の通りも少なく、快晴の青空に似合わないほどの静けさだ。

そして入り口に着いた時、俺達の目にとまったのは____

これまでにない程荒れ果てた海の国、アルメリア王国の姿だった。



「せ、世羅、アルメリア王国ってこんなに荒れている国なのかい?」

「いやいや。俺達の故郷やケミストリーの町以上に賑やかで、海がすげぇ綺麗なところだぞ」

「う、嘘やん。ほんならどうして、こんな……」

「……内乱でもあったのか?」

「どうだろう。まぁ、内乱なら馬車が来なかったことにも納得がいくけどな。」



海を見たことがないミトライユーズ自警団の脳内に、変なイメージがついてしまったところで。

俺は王都の向こうに見える、真珠のように真っ白だったはずの城へ目をやった。何処からか灰色

の煙が上がっており、城壁は所々崩れ落ちている。オレンジ色の屋根もボロボロだ。

アルメリア王国内で争いごとがあったという知らせはなかった。

それも馬車の件と同じで、情報が滞っていたのか。

しかしどうしても、この平和ボケしたアルメリア王国で戦争が起こる理由が分からない。

見知らぬ旅人ともすぐ仲良くなれるような、戦争とは無縁の陽気な国で、何故?



「とりあえず、 サイネリア王国からAやアルメリア王国の人質を取り戻す為にも、協力して

もらわなくちゃいけないんだよなー。アルメリア王城まで行かないとなー」

「そうね。この荒れた王都の中を歩いて行くのは、正直気がひけるけど」



掠れきった陽気な王国の空気を、僅かに保った潮風が、百合亜の銀髪を柔らかくなびかせる。

その髪の隙間から見える尖った耳は、百合亜と知里花と紗羅と寅と俺の、5人のきょうだいの血

の繋がりを唯一示してくれるようなものだった。

でも、耳が尖っている奴は他にもいる。ロックやA、アレンとか、いろいろ。

もう一度目線を王国の入り口に戻した直後、背筋を冷たい何かが滑り落ちた気がした。



「百合亜もそう思うか。俺、お前は絶対にこの王国に入らないほうがいいと思うんだけど」

「貴方の勘はよく当たるわよね。特に悪い時」

「紗羅にも言われた」

「でも、直感でそう思っただけで、本当は深い意味なんて分からないんでしょう?」

「……まぁな」

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ラッキーカラー

あずきいろ

4. までのキャラが扱える楽器をご紹介!《共通点も考え中》

シネラ:???…… まさかのオリジナル楽器です。ネタバレになりかねないので???状態。


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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:さやや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/  
作成日時:2017年8月12日 22時

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