酷い男だよね ページ37
裕『……もしかして…あの共演の子？』
俺が口を開くと
一瞬びくってして膝に置いた手をぎゅっとして
やっぱりその事気にしてんだよな…
裕『彼女とはAが気にしてるようなことは何にもない
不安なことって何？』
「………裕太君…裕太君は私の目を見て、ほんとに何の感情もないって言い切れるの？」
今にも涙が零れ落ちそうな瞳で俺を見ながら
そんなこと言ってくるんだ…
何の感情も……
「ちゃんと言ってよｯ…私はｯ…真実を知りたいだけなの…」
Aの本気に俺も嘘はつけない
裕『……何の感情も持ってないって言ったら嘘になるかも…』
「えｯ…」
俺のまさかの言葉に一瞬驚いた様子のA
裕『でもねそれは…恋愛感情とか、そう言うんではないと思う…
彼女は初の連ドラで右も左も分かんない状態で、ホント不安だったんだろう…
最初はそんな彼女をリラックスさせるよう
俺から積極的に声をかけていったんだ…
そのうち彼女も役柄同様俺に絡みはじまったのは事実…』
それまで黙って聞いていたAが口を開いて
「裕太君は今までもたくさんの女優さんと共演してきたけど
そんな感情が動くことは無かったでしょう？でも、今回は…
彼女からの連絡も嬉しそうに受けてた
お仕事の話も楽しそうに私に話しかけてきた…」
涙ながらに訴えてくる
俺、こんなにもAのことを
不安がらせていたのか…
だからAをそっと包み
裕『不安にさせちゃって、ゴメン…でも初めに言ったように
彼女とは何も無い…
あのね、実は彼女…夏音ちゃんて出逢った頃のAそっくりなんだ』
「えｯ…」
裕『ﾌﾌｯ…そうだよね、顔だちだって全く違うんだけど
雰囲気…優しく包み込んでくれた笑顔や母のような包容力…
あの頃のAとおんなじなんだ
だから何故か他人とは思えなくて…てか、それは俺が勝手に感じてた事なんだけどね…
でも、それでAを不安にさせちゃってたりって
俺って駄目な旦那だな…』
じっと俺の話を聞いてたAが
「勘違い…」
裕『え？』
「また勘違いされてたら…どうするの？」
そうなんだ
今まで何度となくそんな経験してたのに
俺はまた
裕『……』
答えられない俺に
「…ホント裕太君て、酷い男だよね」
そうなんだ
最近の彼女は現場を離れても彼女気取りで俺に接してきてた…
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yukiっち(プロフ) - 桜さん» 桜さん…本当に長い間ありがとうございましたm(__)m書き終えやりきった感て、他が進みません(((^_^;)私もこのお話の裕太君と主ちゃんが好きで、読み返したりもしています。←はじめの頃の辿々しい文章力のなさ…桜さんも書き続けてくださいね！読ませていただきます！ (2017年8月8日 11時) (
レス) id: aea7ca1746 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ふと最初から読み返してみたくなって読んでみましたが、やっぱりこのお話素敵過ぎます(；；)感動して気付いたら泣いてました(笑) (2017年8月8日 10時) (レス) id: 54b9345723 (このIDを非表示/違反報告)
yukiっち(プロフ) - ののさん…ありがとうございますm(__)mののさんのようにずっとこの作品を読んでくださっていた読者様がいたお陰で、完結させることができました。また、その後…書きたい…多分書くと思う！その時もまた宜しくお願い致します。 (2017年7月9日 18時) (レス) id: aea7ca1746 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - このシリーズが始まった当初から読ませていただいてました。完結おめでとうございます。また初めから読み返して楽しみます。またひょっこり現れてその後のエピソードが読めるのも楽しみにしています。 (2017年7月9日 16時) (レス) id: 99d771515a (このIDを非表示/違反報告)
yukiっち(プロフ) - 桜さん、いつもコメントありがとうございましたm(__)mどれだけ励みになったか…終わってしまい作者自身ももの悲しいというか…また他の書きかけのものに取りかかりますね！桜さんも素敵な作品を書き続けてくださいね(^-^) (2017年7月9日 15時) (レス) id: aea7ca1746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yukiっち
| 作成日時：2017年4月22日 0時
